祖父命日に優勝を!萌寧 強気で3差 猛チャージ必ず「闘争心は負けない」

[ 2019年10月27日 05:30 ]

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2019年10月26日    兵庫県 マスターズGC=6510ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース第3日>18番、バーディーパットを決めれず、悔しがる稲見萌寧(撮影・平嶋 理子)
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 午前6時50分の再開から計21ホールを消化。ホールアウトは午後3時34分。出場選手で最も長い一日を終えた稲見萌寧は「耐えたラウンドでした」と息をついた。

 ショットが不安定な中でも強気の姿勢は貫いた。第3ラウンド最終18番。ティーショットをフェアウエー右にあるバンカーのアゴの近くに入れた。カップまで残り170ヤード。出すだけの選択肢もあったが61を手に振り抜くとグリーンを捉え、ピン手前9メートルにまで寄せた。バーディーパットはわずかにカップの右をかすったが、ナイスパーセーブ。「ギャンブルに近かったですか」の問いにも「はい」とうなずいた。

 ボギーを打った直後の13番では「バウンスバック!」とキャディーに宣言して、7メートルを沈めバーディー奪取。「初めて自分から言いました」とおどけた。猛チャージのテレサ・ルーに首位の座を明け渡したが「逆に良いんじゃないかな。3差なのでビッグスコアを狙うしかない。8アンダーが出てるし。誰より闘争心は負けない自信がある」と語気を強めた。

 「優勝したいです」。10月27日は昨年、胃がんのため69歳で亡くなった祖父・昭さんの命日。父・了(さとる)さん(41)も「何かの縁を感じます」と話す。週明けには墓前に手を合わせる予定だが、報告はもちろん、逆転でのツアー2勝目だ。 

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