沙羅“翼を授ける”3連覇!念願レッドブル契約でK点越え2本

[ 2019年10月27日 05:30 ]

ノルディックスキー 全日本選手権ジャンプ第1日 ( 2019年10月26日    北海道札幌市・宮の森ジャンプ競技場 )

<スキー全日本ジャンプ>女子で優勝した高梨沙羅(中央)。左は2位の伊藤有希、右は3位の丸山希
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 26日にノーマルヒル(ヒルサイズ=HS100メートル)が行われ、女子は平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(クラレ)が93・5メートル、98・5メートルの合計253・0点で3連覇した。男子は小林潤志郎(雪印メグミルク)が93メートル、95メートルの合計245・5点で2大会ぶりに優勝した。昨季のW杯個人総合を制した小林陵侑(土屋ホーム)は235・0点で3位だった。葛西紀明(土屋ホーム)は16位にとどまった。

 高梨がさらなる進化を見せつけた。ただ一人K点(90メートル)越えの大飛躍を2本そろえ、2位の伊藤有に飛距離換算で21・5メートルの大差をつけた。昨季から試行錯誤してきた助走姿勢について「ひと段階上がり、うまくはまりつつある。スムーズに出ることができ、速度も安定している」と手応えを強調した。

 “最強アイテム”も手に入れた。今夏から大手飲料メーカー「レッドブル」と契約し、青と銀のヘルメットを着用。過去にW杯総合王者のモルゲンシュテルンやシュリーレンツァウアーらがかぶり「小さな頃から憧れ。今はモチベーションが上がり、幸せです。かぶっているだけで翼を授けられたような感覚にさせてくれる」と表情を緩ませた。昨季はW杯1勝にとどまったが、今年12月から始まるW杯に向け、「しっかりと結果を残したい」と自信をのぞかせた。

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