【砂村光信 視点】イングランド、堅守でNZに勢い与えず

[ 2019年10月27日 09:15 ]

ラグビーW杯準決勝   イングランド19―7ニュージーランド ( 2019年10月26日    日産ス )

声援に応えるイングランド代表(撮影・西尾 大助)
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 イングランドの勝因は、ラインアウトミスによるわずか1トライに抑えた防御だ。ニュージーランドは出足の早い相手防御にも深めのラインを敷き、外側で勢いを生めるのが強み。「面」のそろった防御はそれをさせず、トップスピードのパス回しをほとんど許さなかった。両フランカーを中心にブレークダウンに圧力をかけて球出しを遅らせ、ロックのイトジェらがボールに絡んでペナルティーを引き出せたのも、勢いを与えなかった要因だろう。1次リーグ最後のフランス戦が台風の影響で中止となり、“手の内”を見せていなかったのも勝負のアヤとなった。

 攻撃では直線的なキャリーが多いイメージがあったが、この日はスペースを突き、低い当たりを徹底していた。特にゴール前では、元々大きなFW陣も低く当たることで、ニュージーランドは抱えるようにタックルせざるを得ず、さらに2、3歩前進した。日本代表ヘッドコーチ時代と同じく、ジョーンズ監督が選手に「低さ」を叩き込んだ成果だろう。

 ジョーンズ監督は2年半、この試合へ準備をしてきたと言った。選手の“洗脳”や、ハカやキックオフへの仕掛けを含め、心理戦の手腕も見事だった。(元U―23日本代表監督)

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