八村 19得点で初勝利導いた!指揮官も絶賛「彼は勝者だ」

[ 2019年10月27日 05:30 ]

NBA第2戦   ウィザーズ97―85サンダー ( 2019年10月25日    米オクラホマ州 )

19得点し、チームを勝利に導いたウィザーズの八村(AP)
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 ウィザーズは25日、開幕2戦目の敵地サンダー戦に97―85で勝利し、今季初白星を挙げた。2戦連続で先発したドラフト1巡目新人の八村塁(21)はチーム最長となる34分39秒の出場で、19得点5リバウンドの活躍。同点で迎えた第4クオーター(Q)残り4分9秒の勝負どころで得点するなど、勝利の立役者となった。次戦は26日午後7時半(日本時間27日午前9時半)から敵地でスパーズと対戦する。

 終盤の勝負どころで、八村が魅せた。最大14点リードを追い付かれ、83―83で迎えた第4Q残り4分9秒。マッチアップした身長2メートル8のイタリア代表ガリナリを振り切り正面やや右から片手でボールをふわりと浮かせる鮮やかなフローターを決めた。直前のタイムアウトでビールにパスを回す指示が出ていたが「ブラッド(ビール)がオープンじゃなかったので僕がそのまま行った」と、ビールに2人のマークが付いていることを瞬時に見極めてプレー選択を変更。この得点を機にチームは連続14得点して試合を決めた。

 チーム最長34分39秒の出場で19得点5リバウンド。エース級の働きで今季初白星に貢献し「積極的にやることを心掛けている」と笑顔を見せた。NBAデビューとなった23日のマーベリックスとの開幕戦では14得点10アシストの「ダブルダブル」を達成。記念の一戦で使用したシューズを履かずに保管する意向を固めている中、デビュー戦に続く2戦連続の2桁得点を記録した。

 前回の試合で3本、今回4本の計7本全てを失敗している3点シュートの精度が上がれば、今後はさらに得点が伸びる期待が膨らむ。ブルックス監督は「彼には才能があるが、その中でもメンタルの強さは彼の持っているベストのもの。彼は勝者だ」と絶賛した。

 次戦はチームがアリーナを後にした約21時間後、敵地3連戦の3試合目でスパーズと対戦する。敵将ポポビッチ監督は米国代表も指揮。八村は今夏のW杯1次リーグ米国戦で4得点に抑え込まれており「楽しみです」と雪辱を期した。風格さえ漂うプレーを続けているが、まだ21歳。「疲れは大丈夫か?」との質問には、新人らしく「何とかします!」と即答していた。

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