羽生 大台100点超え断トツ首位 敵なし「自分に集中」

[ 2013年12月22日 05:30 ]

SPで首位に立った羽生

フィギュアスケート 全日本選手権第1日

(12月21日 さいたまスーパーアリーナ)
 圧倒的な強さを見せつけた。男子SPで羽生結弦(ゆづる、19=ANA)が103・10点をマークし、断トツの首位に立った。4回転トーループを決めるなど完璧な演技を披露し、自身が持つ国際連盟主催大会の世界最高得点99・84点を超え、ついに大台突破。GPファイナルを制してソチ五輪代表入りを確実にしている若武者が、全日本連覇で夢舞台に乗り込む。

 師弟がシンクロしていた。右手を突き上げて羽生がフィニッシュすると同時に、ブライアン・オーサー・コーチもノリノリで同じポーズだ。GPファイナルを制してソチ五輪代表入りを確実にしていても、全日本に集中していた19歳が、完璧な演技を見せつけた。スコアは驚異の103・10点。ISU主催大会ではないため非公認扱いだが、自身の持つ99・84点の世界最高得点を上回る“世界新”をマークした。

 「ホッとしている。“やった”と思える点数。一生懸命やって、楽しんだというのが強い」

 SPは昨季と同じ「パリの散歩道」。エレキギターの哀愁漂うサウンドに乗って、冒頭の4回転トーループを成功。7人のジャッジのうち5人が出来栄え評価で最高の3点をつけるスーパー・ジャンプだった。「トーループを下りた瞬間に一安心した。いつもと同じ感覚だった」。3度のスピンとステップは最高難度のレベル4。5項目の演技点も全て9点台で高橋を上回り、高い次元で技術と表現力を融合させている。

 熱いハートと冷静な頭脳を持つ。「日本選手しかいない。ライバル心が凄くある」と全日本に闘志を高める一方で、「どれだけ自分に集中できるか。それがボクの挑戦」と周囲に惑わされない演技を目指した。今季GP3戦全てで世界王者・チャンと激突。チャンを意識しすぎて自滅したスケートカナダ、完敗しても手応えをつかんだフランス杯、そして自らに集中して戴冠したGPファイナル。「ファイナルでパトリック(チャン)に勝ったのがいい経験になった」と1試合ごとに着実に成長を遂げている。

 2位・町田とは9・88点の大差、合計300点超えも狙える状況で、22日のフリーを迎える。それでも、「集中」という19歳のテーマは不変だ。「きょうはきょう。(103・10点も)国内大会だし関係ない。あす(22日)はやるべきことを楽しんで、最後まで演じきります」。2年連続の日本一。それは世界の頂へのパスポートだ。

 ▽男子SPの高得点 羽生がGPファイナルでマークした99.84点はISU公認の世界最高得点。国内選手権は採点が甘くなる傾向があり、06年トリノ五輪金メダリストのプルシェンコは09年ロシア選手権で100.09点をマーク。チャンは12年カナダ選手権で101.33点を叩き出している。

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