史上初親子対決は息子圧勝 45歳父「負けて晴れ晴れ」

[ 2013年12月22日 05:30 ]

男子フリースタイル84キロ級1回戦で父の正良(右)に圧勝した白井勝太

レスリング全日本選手権

(12月21日 東京・代々木第2体育館)
 レスリングの全日本選手権は21日、代々木第2体育館で開幕し、男子グレコローマンスタイルは55キロ級で田野倉翔太(クリナップ)が2連覇した。男子フリースタイルの84キロ級決勝は松本篤史(ALSOK)が昨年覇者の松本真也(警視庁)に勝って2年ぶり2度目の頂点。1回戦で史上初の親子対決が実現し、白井勝太(東京・帝京高)が父の白井正良(福井ク)に圧勝した。60キロ級で倉本一真(自衛隊)は2年連続2度目の日本一。女子は51キロ級で世界選手権代表の宮原優(東洋大)が2年ぶり2度目の優勝を遂げ、63キロ級は渡利璃穏(至学館大)が初めて制した。

 <男子フリースタイル84キロ級>親子対決は長男で18歳の白井勝太が45歳の父、正良に完勝した。わずか1分22秒で8点を挙げた勝太は「相手が父というのは意識しなかった。テクニカルフォール勝ちを狙っていた」と胸を張った。対戦を望んだ父は「負けて晴れ晴れとした気持ちになるのは初めて。男になったな」と息子の成長に目を細めた。勝太は福井市内で父が主宰するクラブで3歳から腕を磨いた。中学進学とともにJOCのエリートアカデミーに進んだ期待の星。父は「引導を渡された。これからは彼をサポートしていくだけ」と語った。

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