×

大物に出会える利根川本流 88センチ10キロ超え!ハクレン

[ 2025年6月22日 04:30 ]

ハクレンは顔が変だと嫌う人も多いようですが、ロウニンアジやシイラだって十分変な顔、と思うのは筆者だけ?立派な魚です
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】誰もが一度は憧れる巨大魚釣り。淡水域ではイトウやアカメ、ビワコオオナマズなどが挙げられます。大型は優に1メートルを超えますが、棲息数と場所が限られているために、遠来の釣り人にとっては夢のような釣りでもあります。

 今回は利根川本流で「リベラ」(リール付きヘラ仕掛け)で釣りをしました。例年ですと70センチ級のコイや30センチ級ギンブナ、そしてソウギョも掛かってくる季節です。しかし、この日は全く当たりがありませんでした。同行した“ソウギョマスター”市川満さんはブッ込み仕掛けを2本出していましたが、同様に当たりがありませんでした。

 正午過ぎに、ハクレンの大群に遭遇した時のために用意した巨大魚用フライタックルを出し、キャスティング練習がてらに投げてみることにしました。もしかしたらブラックバスかナマズぐらい掛かるかもしれない。そんなわずかな期待を込めて投げていると、数投目でギューンと強い当たりが来ました。ティペットはダイリキ4号(16ポンド)、フライはとろけたグルテンをイメージしたマッシュゾンカーです。ロッドを立てると一気に下流に向かって走り出し、アンチリバースのフライリールからラインがどんどん出ていきます。経験上、ハクレンのファウルフック(スレ掛かり)であることが分かりました。

 一瞬だけキングサーモン級の引きを味わい、すぐにロッドは軽くなりました。引き寄せてみるとフライにハクレンのうろこがついていました。「あ~びっくりした」と市川さんと笑いながら驚きました。魚がいると分かったので真面目に狙ってみると、そんな引きを数回味わうことに。しかし、そのうち「ズシッ」とロッドが重くなる当たりがあり、その魚は上流へ上ってきました。そして筆者のすぐ足元で水面に引き上げられるのが嫌なのか、必死に川底に張りつこうとしていました。これは巨大ゴイかソウギョか、はたまた幻のアオウオかと期待しました。

 そして目の前を通り過ぎ上流に上がっていったかと思うと、今度は本流に乗って下り、こりゃまずいとロッドを下流側に寝かすと、岸に寄ってきて、また上流に、つまり筆者の方に向かって泳いできました。この時点で筆者はハクレンであることがまったく頭から飛び、何か前述の大物に違いないと確信していました。ソウギョならすぐに浮いてくるはずと、さらにロッドをあおりましたが、使っていたフライロッドではパワー不足でした。10分ほどたってやっと浮いてきた魚体は銀色でした。この時初めてハクレンであることが分かり、気が楽になってファイトしました。フックを外し測ってみると88センチで10キロオーバーでした。

 今日はこれで十分。そう思い、場を荒らしてしまったこともあり餌釣りに戻りましたが、その後夕方まで2人とも当たりはありませんでした。 (東京海洋大学元客員教授)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「騒動特集」特集記事

バックナンバー

もっと見る