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ドライ一筋で52センチ・ヤシオマス!!パロマーノット×強力ティペットで奇跡 栃木県・発光路の森FA

[ 2024年8月5日 04:30 ]

ドライで52センチのヤシオマスを釣った村野こころさん。最後まで諦めない精神力が大切だ
Photo By スポニチ

 栃木県鹿沼市の発光路の森フィッシングエリアは、思川源流の粕尾川から水を取り入れている管理釣り場だ。四季折々の美しい風景を楽しめ、リゾート気分を満喫できる。(バリバスフィールドスタッフ・吉田 俊彦)

 大学生の村野こころさんと、発光路の森フィッシングエリア(FA)を訪れた。こころさんは米ネバダ州に留学しており、夏休みを利用して帰国中。過去にフライを教えたことがあるものの、約1年のブランクがある。それでも今回は“目的”があって、赤身の大物を釣りたいと言う。管理釣り場とはいえ、これは難題である。

 まずはキャスティングのコツを思い出してもらうため、初心者向けの1号池へ。30分ほどの練習で、こころさんはピシッとロッドを止められるようになった。奇麗なループがドライフライを運び、まずは良型ヤマメがヒット。一気にやる気モードに火がつき、40センチ以上の大物が放流されている3号池に移動することになった。

 大物ポンドでもこころさんはドライフライ一筋。理由は「フライが見えないと釣れる気がしないから」。しかし大物のライズはほとんど見当らない。少ないチャンスを生かすために筆者はバリバスのティペット5Xを長めにとり、フライをパロマーノットで結んだ。釣れてほしいとの願いを込めて。

 「パロマーノットが最強。クリンチノットやユニノットよりもはるかに強い。100%ノットだ」と教えてくれたのはジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)の故岡田正文さんだった。そんなことを思い出していると、奇跡が起こった。大きなヤシオマスが、フォームで作ったハチフライをひとのみ。想像を超える重量感にロッドが伸ばされないよう必死でファイトする。周囲の男性陣の注目を浴びながらゲットしたのは、丸々と太った52センチのヤシオマスだった。

 最終的にはヤシオマス2匹、大きなブラウンもヒットさせる快挙に、常連さんが「あのお嬢さんはずっとドライで釣って凄いよね。フライは何?ティペットは?」と質問攻めに遭い“師匠”も誇らしかった。

 おいしそうなヤシオマスをキープしたかった理由は、自分で釣ったマスの刺し身を、地元の子供食堂に差し入れするため。ライズがなくても辛抱強くドライフライをキャストし続け、ヤシオマスを手にしたこころさんはニッコリ。

 こんな良型でも安心して対応できる「パロマーノット」と「強いティペット」は攻略の必需品。教えてくれた岡田さん、本当にありがとう。


 ▼釣況 発光路の森FA=(電)0289(82)3330。1日券は5000円、女性・子供3500円、午前券3500円ほか。営業時間は午前7時~午後5時、8月中の土日祝日は午後7時まで、火曜定休日。ラバーネットとバーブレスシングルフック使用のこと。

 ▼交通 東北道栃木ICから車で約40分。

 ◇発光路の森FAの公式サイト https://ov-hokkojinomori-fa.jimdosite.com/

 ◇パロマーノットの結び方 https://youtu.be/uUpibphGorY (バリバス・ノット大図鑑から)

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