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漫画のような輝き 52センチブラウン 盛期迎えた聖地 7月までチャンス

[ 2023年6月20日 07:24 ]

黄金に輝く52センチのブラウントラウト
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】トラウトの聖地といわれる栃木県日光市の奥日光エリア。標高1269メートルにある中禅寺湖がドライフライ・フィッシングの盛期を迎えている。 (吉田 俊彦)

 5月末の日曜日、中禅寺湖に妻と息子を誘って家族3人で釣行した。トラウトの餌となるワカサギの接岸に加えて、春ゼミへのライズを期待して山側をトレッキングする。越後屋で遊漁券を購入して、立木観音の駐車場に午前9時過ぎに到着した。山側の湖岸を数キロ移動するので、腰には剣ナタとクマスプレーを装備して出発。歩き出して5分ほどして見覚えのある後ろ姿に追いついた。

 確信があったので背後から「先生お久しぶり」と声を掛けた。ビックリして振り返ったのは漫画家の酒川郁子さん。筆者の旧友である。何という偶然だろう。聞けばいつもはボートの釣りでレイクトラウトはたくさん釣ったけど、岸からの経験はほとんどないという。じゃあライズを探しながら行こうと、20年ぶりに一緒に釣りをすることになった。

 イタリア大使館別荘記念公園を過ぎて10分ほど歩いたところでライズを発見。ベイトのワカサギもちらほら見える。しばらくして酒川さんのフローティングワカサギにヒット。一瞬テンションが掛かったものの、バレてしまった。魚の気配がなくなったので移動することにした。八丁出島まで来ると、西岸にちょうど4人が入れるくらいの場所があった。やや向かい風で条件は申し分ない。筆者は迷わずセミフライ#4を選択。コルクボディーにマドラーヘッドの不沈戦艦だ。向かい風に強いVARIVAS「テーパードリーダーFHTスティルウォーター」2Xを使用しフライを強めにターンさせる。ライズはないが、近くで狙っている何かがいる予感があった。

 それは突然やってきた。ライズの音に反応してしまい痛恨の早合わせのミス。弁当を食べて気持ちを切り替えて再挑戦。息子とポイントを入れ替わりカケ上がりの際の浅瀬を狙う。2度目はないかと諦めかけていると、ガボンと水面が黄金に輝いた。

 フライをひったくった黄金は、向こう合わせになりリールの逆転音が鳴り響く。バンブーロッドを満月にして、グリングリンと回転する独特のファイト。なんとか浅瀬に寄せて勝負あり。黄金に輝く52センチのブラウントラウトだった。撮影後リリースすると元気に戻っていった。

 翌日も釣りをするという酒川さんを残し、我々は午後2時に納竿。使ってみてと筆者のセミフライをプレゼントすると「なんだ。コレ全然本物に似てないじゃん!」と大笑い。さて、このエキサイティングなセミの釣りはセミルアーでも大人気。サイズさえ合っていれば、本物に全然似ていなくても良い。7月初旬までワイルドなブラウントラウトたちと出合えるチャンスは続く。

 ○…酒川さんは1990年代に連載が始まった本格フライフィッシング漫画「俺のスーパートラウト」の作者。現在は続編の「俺のスーパートラウトNEXT」を月刊誌「つりコミック」で連載している。その主人公と筆者の名前が同一なのは偶然ではないと思う。全然似ているわけではないのだが…。

 ▼釣況 中禅寺湖漁協=(電)0288(55)0271。入漁料は日釣り2200円、マス類の解禁は9月19日まで。貸しボートは上信越地区東日本釣宿連合会所属、民宿おかじん=(電)0288(55)0410。

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