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放流魚でなければ…幻の日本新69センチハコスチ 冬季C&Rエリアで渓流解禁前の“腕試し”

[ 2023年2月26日 07:25 ]

中村さんは69センチのハコスチを釣り上げて笑顔
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】渓流解禁前のウオーミングアップも兼ねて、群馬県上野村の神流川最上流にある冬季キャッチ&リリースエリアに行ってきました。ここには群馬のよく引くブランド魚「ハコスチ」が昨年10月から放流され最大では70センチ級までいるそうです。

 同行者の中村渚さんは、大型魚をたくさんヒットさせていますが、結構な確率でバラしています。その原因が道具にあるのではないかと今回は9フィート4番のロッドを新調しました。一方で私はマラソンをコスプレで走るのと同じような余裕で、大型魚がいるにもかかわらず3番のバンブーロッドで挑みました。私の地元で作られている“メード・イン・羽村”のロイヤルリバー8フィート3番です。

 午前9時過ぎの釣り場の気温0.5度。水温は0.8度。これまでの釣りで最も低い水温です。魚は丸見えでしたがどんなフライを使っても食いつきませんでした。そこで愛犬・ヤマトの毛で巻いたヤマゲフライを漂わせ、魚の呼吸と一緒に吸い込ませてしまおうと考えて流してみると、食べたのか吸い込んだのか分からないのですが、2匹ヒットしました。

 正午を過ぎてルアーの人が退いた後、中村さんがフライを投げ込むとギラッと水面直下が光りました。やっとヒットです。いい感じでロッドが曲がっています。さすがはハコスチ。温度が低くても元気です。と、ロッドが一直線に。痛恨のバラシです。0.6号のティペットを切られてしまったようです。フライを結び直してすぐに投げるとまたヒット。今度は無事キャッチし、その40センチ級のハコスチは彼女の今年初の魚になりました。

 午後は事務所から下流へ。水温を測ると3.5度まで上昇していました。私は魚を見つけながら、ポツリポツリと釣り、バンブーロッドでの引きを味わいました。

 どんどんポイントを移動していくと巨大魚のペアを見つけました。中村さんに譲りましたが何回キャストしても掛からないので交代。私のヤマゲフライを流すと一撃でヒット。しかし掛かったのは小さいオスの方でした。小さいとはいえ50センチを優に超えています。この日のハイライトをバラすわけにはいきません。バンブーロッドの強度を信じ、しっかりとロッドを曲げ粘りを利用して引き寄せてラバーネットイン。55センチありました。もう一度チャレンジするというので中村さんに交代。ティペットは0.8号に替えました。午後4時の終了まであと10分というところでした。フライを替えて1投目、ユラッとそのメスが反応しました。そして2投目、ゆっくり沈みながら流れていくフライをパクリ。ビシッと合わせた音が聞こえたような気がして、水面に水しぶきが上がります。ヒットしたのです。

 後は彼女の腕次第。所々に沈んでいる岩にこすれなければ大丈夫と言い聞かせます。1人では無理だというので私がネットですくいました。デカい!重い!おそらく5キロは超えているでしょう。放流魚でなければ日本記録更新という大きさです。測ってみると69センチ。放流魚とはいえ中村さんの自己最大の魚になりました。 (東京海洋大学客員教授)

 ◯…上野村キャッチ&リリース区間は23日で禁漁。3月1日からヤマメを交えた解禁になります。予約制なので事務所へお問い合わせください。上野村漁協=(電)0274(59)3155。

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