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高度成長期に人々癒やした釣り舟

[ 2023年2月18日 07:27 ]

東京・浅草橋で河岸払いしようとしている落ちハゼを狙う釣り舟(1965年11月)
Photo By スポニチ

 【思い出写真館】1965年(昭40)11月、東京・浅草橋の風景。今まさに河岸払いしようとしている落ちハゼを狙う釣り舟だ。別の写真では船宿のはっぴを着た船頭さんの後ろ姿もあった。情趣豊かな晩秋の風物詩だったのだろう。

 和舟はいずれも艪(ろ)こぎ。舟を真っすぐ安定して進めるのには高い技術を要する。何より長時間にわたってこぎ続ける体力も必要だった。

 「神様、仏様。稲尾様」とあがめられた西鉄ライオンズの剛腕投手、稲尾和久も、69連勝を記録した「相撲の神様」といわれた横綱・双葉山も子供の頃、艪こぎの舟で足腰を鍛えたという。
 船頭さんの労苦を思いやったとしても、のんびりとした釣りだ。

 「鯊(はぜ)船や入江の凪(なぎ)に日もすがら」(水原秋桜子)

 時まさに高度経済成長期。竿を握ってちょっと一休みである。
 (釣華楼 芭楽)

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