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埼玉で壮挙!!ソウギョ世界記録 昨夏の122センチ・20キロに認定証

[ 2023年2月12日 08:30 ]

釣れたソウギョは人生最大の淡水魚となった
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】埼玉県上尾市で歯科医をしている友人、市川満さんが8年前のある日、巨大魚に出合いました。犬の散歩で元荒川の土手を歩いていたら、バキバキという音が聞こえ川岸を見ると、ソウギョがアシの葉っぱを食べていたそうです。

 それを見て熱くなった彼は通い詰め、1メートルを超えるソウギョを何匹も釣り上げました。私は彼を「マスターミツル」と呼び、ソウギョ釣りに入門しました。本当はフライで釣りたかったのですが、その釣り方や魚が掛かる距離を見て、これはフライでは無理と思い、餌釣りで何匹か釣らせてもらいました。

 昨年夏も「ソウギョが釣れ出したよ」と言う情報で出かけましたが1匹目の魚を掛けた時、仕掛けを流した距離が近かったので「これならフライでいけそうだ」とその翌週、フライロッドを持って出かけました。7月下旬のことです。

 午前中からずっとソウギョの波紋を探して歩き回り、途中からマスターと合流し、一緒に探しました。そして夕刻やっとそれらしき波紋を見つけました。ソウギョは体が大きいので、泳ぐ時に引き波が出て、波紋を作るのです。50メートルぐらい下流でしたが、その大きさはいつも見ているコイのものとは全然違います。「デカい、確実に1メートルは超えている」と思いました。

 下流へ回り込んでいくと、幸運にもアシの林に隙間が空いている場所がありました。ソウギョはその真正面にいました。

 問題はフライです。私は緑色の羽根で巻いたフライをキャストしましたが、見向きもしません。次に麦わらフライを。それでも食いつきませんでした。4回キャストしたら、警戒して姿を消してしまいました。

 下流へ忍者のごとく忍び寄り、またアシの隙間から観察すると、それはさっきのよりはるかに大きいソウギョ。波紋だけでなくライズを繰り返していました。

 流れてくる白いものを食べていましたので、私はショックパンを結び、その魚の約1メートル上流へ向けてキャストしました。フライは正確に落ち魚の方へ流れます。そこでモコっと大きな頭が出て、フライが口の中へ吸い込まれるのがはっきり見えました。頭が下がってから合わせを入れると、ドバッと水シブキが上がり、ロッドがグーンとしなりました。ヒットです。しかもデカい。魚はまず下流に向かって走りました。フライリールが逆転し、ラインがどんどん出ていきました。バッキングまで行くか行かないかのところで止まり、今度は上流へ。

 自分より上流に行くのを川の流れの力を借りて止め、リールを巻きます。ジャンプこそしませんが、水面で暴れるたびに飛沫が凄かったです。

 20分後、マスターが出してくれた巨大ネットに収まったソウギョはなんと122センチ。それまで私の淡水フライの最大魚は107センチのスティールヘッドでしたからそれを大きく超えました。

 計量したら20キロ。写真を撮ってリリースしマスターとガッチリ握手。IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)のフライ8ポンドクラス世界記録の18キロを超えていたため、JGFA事務局にお願いして世界記録申請しました。それから6カ月。今年に入ってやっと認定証が届いたので今回のご報告になりました。大物は度々釣れますが、こんな世界記録級が埼玉県で釣れるなんて夢にも思いませんでした。ただただマスターに感謝するばかりです。 (東京海洋大学客員教授)

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