×

型良し!!味良し!!奇跡のアユ 1時間でツ抜け 18~20センチ4連発も

[ 2022年7月26日 07:16 ]

竿を出す高木さん。渓流の中のアユ釣りだ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】栃木県日光市の男鹿川は日光宇都宮道路の今市ICから国道121号で約1時間の渓流魚の宝庫。今回は三依(みより)地区のアユ釣りと人気店「つちや食堂」を紹介する。(吉田 俊彦)

 男鹿川は美しいイワナの棲息する数多くの支流がある。ヤマメは幅広で引きが良い。フライマンである筆者はその魅力を再三にわたり発信してきたが今回の主役はアユ。6月にフライフィッシング教室の講師として訪れた際、イワナがライズするそばで群泳するアユを目撃した。その折におじか・きぬ漁業協同組合の石山成典(よしすけ)組合長に聞いたところ、五十里ダム上流の三依地区は渓流域であるが、5月からアユを放流し始め7月2日には解禁。しかも男鹿川のアユはかつて高知で行われた「利き鮎会」で準グランプリを獲得したほど美味なのだ。

 7月中旬の土曜日に中三依の遊漁券とオトリアユが買える「古代村」で待ち合わせ。今回は石山組合長と地元のアユ釣り名人の山口日出男さん、栃木県で実力No・1と呼び声が高い高木優也さんがその技を見せてくれるという。

 まず芹沢から下流部に入渓。増水後の難しい条件ながら、山口さんはチャラ瀬から難なく15センチほどのアユを引き抜いてみせた。さすがは名人。

 支流からの濁りが入ったため車で移動し、山中沢合流点よりも上流に再度入渓した。国道から10メートルほど急な崖を下りなければならない。下りる途中で尺はある魚影が走る。ここはイワナの棲む渓流なのだと改めて思う。現役トーナメンターの高木さんはその若さと機動力で、胸まである水深をさかのぼり上流へ。山口さんは釣り下り、あっという間に見えなくなった。足腰の痛い石山組合長は大きな石に座って一休み。ところが、この川を休める作戦?が功を奏したのか組合長に良型が来た。その後は少し上流のポイントで18~20センチクラスの良型アユを4連発。

 雲行きが怪しくなってくるまでの1時間余りで、上下流の2人ともにツ抜けの釣果。友釣りの楽しさと、奥深さを存分に見せていただいた。栃木県産のアユ種苗は冷水病に対しての抗力が研究されている。その中からおじか・きぬ漁協では、活発で成熟の早い七色ダム系アユとシーズン後半まで楽しめる新栃木系アユをそれぞれ数回に分けて放流している。イワナと一緒に泳ぐ奇跡のアユは関係者のたゆまぬ努力の上に成り立っているのだった。

 ◯…野岩鉄道会津鬼怒川線の中三依温泉駅から至近の「つちや食堂」=(電)0288(79)0200=は国道沿いにある。そば、うどん、ラーメンもすべて手打ち。期間限定メニューの男鹿川の「アユ天ぷら」は絶品だ。自家製の「山菜入り辛子味噌」はお土産のリピーター多数。是非立ち寄ってみよう。

 ▼案内 オトリアユ・遊漁券販売所 ロッジ古代村=(電)0288(79)0520。釣りに関する問い合わせは、おじか・きぬ漁協三依支部=(電)080(1621)0947。

 スポニチの「釣りの旅」を読んだと言えば快く男鹿川の釣り情報を提供してくれる。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る