×

ニンフに導かれ みんなでニジマス フライ初挑戦 6人全員ヒット

[ 2021年12月27日 07:18 ]

村野さんはニンフで連続ヒット
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】「有間渓谷観光釣り場」は埼玉県飯能市の名栗湖の上流にあるファミリーに人気のマス釣り場。今冬より冬季限定ルアーフライ&テンカラエリアを新設して通年営業を開始した。釣り上げたマスを無料で炭火焼きにしてくれる冬季エリア限定のサービスが大好評だ。(吉田 俊彦)

 入間川の源流の一つ有間川。名栗湖より上流にはクマタカやヤマセミが棲息し、民家が一切ない渓谷だ。川沿いの足場がよく整備されており、渓流釣りを楽しみたいグループやファミリーに人気。川岸には屋根のあるバーベキュー施設がありデイキャンプ気分を楽しめる。

 筆者は入間市のNPO法人子育て支援センター「あいくる」の保育士さんたち3家族親子6人と現地で合流し、釣り場へ。なんとメンバー全員がフライフィッシング初挑戦。今日の目標は、なんとか自力でニジマスを1匹釣り上げ炭火焼きで食べることだ。

 釣り場はルアーフライエリアとテンカラエリア、そして餌釣り場に分かれている。フライは難関だが、ロールキャストのみを短時間レクチャーしてからニンフで釣り開始。

 このエリアの特徴は、とにかく水が澄んでいること。魚がとてもよく見えるのだが、魚からも人間が丸見えになってしまう。フライをくわえても一瞬で吐き出す魚も多い。そんな難しい状況にもかかわらず、最初に魚をヒットさせたのは高校生の村野こころさん。一瞬強くロッドが引き込まれた。「合わせて!ロッドを立てて」と声を掛けると、魚は放物線を描き彼女の足元に飛び込んできた。うれしい人生初ヒットは美しい25センチ級のニジマスだった。

 興奮冷めやらぬうち、なんとこころさんが3匹連続ヒット!満面の笑みのこころさんは「釣れると釣りってこんなに楽しいんだ!」と実感していた。ヒットフライはカエシのないVARIVAS「2130VBL」#14に巻いた黄色のマイクロファイバー・バグ。

 ところで、皆とタックルもフライも大差ないのに、いったいなぜ彼女だけが連続ヒットしたのか冷静に考えてみた。それは魚の見えない複雑な流れのポイントで釣っていることだった。当然フライは見えないのだが、ニンフを十分沈めて当たりが出るまで待っていたのだ。他のメンバーたちに、見える魚ばかり狙わないで流れの変化がある場所でニンフを底まで沈めるようにアドバイス。すると次々とマスたちがヒットし始めたのだった。

 参加者全員がニジマスを釣り上げ、キープした魚を釣り場のスタッフに内臓を取り、串刺しにしてもらった。今回は自分たちで焼いたが、無料で炭火焼きにしてもらうこともできる。自分で釣り上げた魚を遠火の強火で焼き上げた味は格別。充実した釣りの旅になること請け合いだ。ただし、このサービスは午後2時までに受付に魚を持ち込む必要があるので注意しよう。

 ▼問い合わせ 有間渓谷観光釣り場(埼玉県飯能市下名栗1811の1)=(電)042(979)0569。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る