まさかのドライフライで“噂の”ハコスチ46センチ

[ 2021年11月27日 07:16 ]

長男・知来と46センチのヒレピンのハコスチ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】群馬県と埼玉県の県境西部を流れる神流川。最上流の群馬県上野村の「冬季C&R釣り場」は、ジャンプして突っ走ると噂のニジマス「ハコスチ」が魅力だ。また天空回廊と呼ばれる上野スカイブリッジを紹介しよう。(吉田 俊彦)

 群馬県水産試験場は「引きが強く、美しいニジマスを」とのニーズに応えて、野性味の強いスチールヘッド系の雄と群馬県産の箱島系ニジマスの雌を交配し釣り用に特化したニジマスを開発した。この従来とは一線を画すパワーとスタミナを持つニジマスを、16年(平28)に群馬県は「ハコスチ」として商標登録している。釣り人期待の強化タイプの養殖ニジマスと言えるだろう。上野村漁協は通年精力的に漁場管理運営に取り組んでいる希有(けう)な漁協である。

 筆者は日曜日に長男の知来と2人で上野村にある冬季釣り場にフライで釣行した。自宅の入間市から秩父を経由して国道299号利用で午前9時半に釣り場に到着。漁協事務所で遊漁券(日釣2000円)を購入すると既に50番台後半だった。さすがの人気釣り場である。

 上流側から見ていくと、大きな魚影の見える好ポイントには必ず先行者がいた。フライマンはマーカー(フライ用のウキ)を使用しフライを沈めるニンフ釣法が圧倒的多数。河原の駐車区間の最下流まで歩き先行者に入って良いかあいさつしてから釣りを開始した。

 筆者は警戒心の強い大型を狙ってVARIVASのリーダー「スティルウォーターFHT3X」14フィートを使用。さらに4Xティペット2フィート足して全長16フィートの先にニンフフライを結ぶ。釣り始めて間もなく、40センチ級のニジマスがヒットしたが引きの強さから判断して残念ながら狙いのハコスチではないようだった。

 午前11時を少し回ったところで、ドッシャンと派手な水音に思わず振り向くと、息子のロッドがぐんぐん曲がりラインが引き出されている。そしてまた目の高さほどの大ジャンプ。方向を変えながら強烈な引きとジャンプを繰り返す。十分に時間を掛けてファイトし、寄ったところをランディング成功。レッドバンドも鮮やかなヒレピン46センチのハコスチだった。使用フライはまさかのドライフライ#10のカメムシ。鼻先にポトンと落とすと反射的にライズしたと言う。大物にはベタ底でニンフが有利と思い込んでいた私にとっては青天の霹靂(へきれき)であった。

 それからドライフライに変えて午後3時までに5匹のヒットがあった。風がやめば初冬でもハコスチのライズゲームが楽しめる上野村のC&R釣り場は貴重だと思う。バーブレスシングルフックが釣り場のルール。また魚を持って写真を撮る時は、冷たくても必ず手を十分に濡らしてからにしよう。

 ◯…上野村の「川和自然公園」と「まほーばの森」を結ぶ長さ225メートルの歩行者専用の巨大なつり橋が「上野スカイブリッジ」だ。国道から見上げるとその天空回廊と呼ばれるスケールが感じられる。橋から上州の山々と神流川の清流を見下ろせば、充実した釣りの旅になることは間違いない。 

 ▼釣況 上野村冬季C&R釣り場の問い合わせは上野村漁協=(電)0274(59)3155。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る