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自作のフライでトラウト37センチ 子供でも初心者でも楽しめる

[ 2021年10月29日 07:06 ]

バリバスのFHTリーダーは必須アイテム
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】関越道沼田ICから50分ほどの群馬県片品村の「奥日光ファミリーランド白根魚苑」は今年から新設された初心者も楽しめるルアー・フライ専用池だ。その魅力を紹介しよう。(吉田 俊彦)

 「白根魚苑」は日本有数の歴史ある養魚場である。その歴史は大変古く、明治時代に日本で初めてニジマスの人工養殖に成功した丸沼の養魚場が前身だ。

 昭和になって、広大な山麓の湧水地に移転した養魚場がファミリーレジャーランドへと発展した姿が現在の「白根魚苑」なのである。片品川の源流の1つである東小川の湧水は、年間を通じてトラウトの適水温。ニジマス、ヤマメ、イワナ、オショロコマなどのゲームフィッシュを生み出している。そのトラウトの美しさは折り紙付きで、ヒレピンのトラウトばかりだ。従来のお食事処や目方釣りの釣り堀に加えて、今年から入門者に易しいルアー・フライエリアが誕生した。

 私は14年から続く「かたしな高原VARIVASフライフィッシング入門キャンプ」のスクール講師として、片品村を訪れた。1泊2日のフライスクール初日はタイイング、キャスティングを指導。2日目の実釣を白根魚苑の新設ルアー・フライエリアで実施した。
 スクールの生徒さんは小学生2人を含むフライ初挑戦の5人。周囲に植栽があり庭園の池のようなポンドだが、流れ込みが2カ所ありドライフライへの反応も良い。活性の高い流れの魚をめがけてキャスト開始。水が澄んでいて魚の口にフライが消えるのがよく見えるのだが、タイミングが合わない。初心者にとって合わせはなかなか難しい。それでも元気な小学2年生の布野喜一郎君は、自作のフライで良型のトラウトをヒット。思った以上の重量感にロッドは満月に。トラウトの力強いファイトに負けず、見事釣り上げた37センチの美しいレインボートラウトに大喜びだ。

 ロールキャストと合わせを完全にマスターした久保田小雪ちゃん(小6)は入れ食い状態に。合わせに苦戦する大人を尻目に次々に25センチ級をランディング。「今日は奇跡が起こった」とは小雪ちゃんの弁。使用したリーダーがミソで、VARIVASのリーダー「FHTスティルウォーター」は初級者でもロールキャストが完璧にターンする魔法のリーダー。静かに釣れば初心者みんなにチャンスがあることを証明してくれた。

 このエリアはC&Rでバーブレスフック使用がルール。魚を傷つけないようにラバーネット必携。魚を触る時には十分に手を水に浸すことを忘れずに。

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