バリバリ毛鉤で25センチ級イワナ 日本初テンカラ専用C&R区間

[ 2021年3月25日 07:03 ]

鹿毛鉤で良型イワナを上げた田邊さん
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 【釣りの旅】栃木県日光市の男鹿川は野岩鉄道会津鬼怒川線沿いに流れるアクセス良好な渓流魚の宝庫。今回は三依地区にオープンした日本初のテンカラ専用区間と釣り人御用達の人気宿「ロッジ古代村」を紹介する。(吉田 俊彦)

 筆者は今まで全国に設定されたC&R区間で釣りをしてきたが、その多くはルアー&フライを中心に考え造られた釣り場であり、和式毛鉤(ばり)のテンカラ釣りができない場所もあった。そのような状況の中で「伝統漁法であるテンカラ釣り専用C&R区間があるべきだ」との発想は、愛知県の“テンカラ大王”こと石垣尚男さんによるものだ。

 筆者はフライマンだが、言われてみればその通りだと思う。この考えに理解を示し地域振興のためにいち早く行動したのが、おじか・きぬ漁協の石山成典組合長だった。

 管轄する男鹿川の上流部の三依地区には美しい天然繁殖イワナが棲息する数多くの支流があり、その中でテンカラ釣りに最適な渓相として選ばれたのが入山沢支流の見通沢の2キロ区間である。

 筆者は「日光市三依地区地域おこし協力隊」の依頼で三依産鹿毛を有効活用した毛鉤作りの講師として男鹿川を訪れた。材料の鹿毛は地元猟友会に所属する協力隊の竹嶋聖隊員が鳥獣被害防止活動で有害鳥獣捕獲したニホンジカだ。

 その鹿毛鉤を使った協力隊のテンカラ師、田邊宜久隊員の釣りに同行。田邊さんは石垣さんの関東の師範代だ。テンポよく毛鉤を流れに打ち込む。流れを利用して十分に毛鉤を沈めると竿先が小気味よく引き込まれた。さすがは師範代である。鹿毛ビーズの毛鉤をくわえたのはヒレの大きな25センチ級のイワナ。テンカラ釣りはリールを使用しないので釣り人と魚の距離が近く、魚の反応や着き場も分かりやすいので渓流釣り入門に最適。このように三依地区は自然に恵まれ、漁協、猟友会、そして地域おこし協力隊が協力していて釣り人に親切な土地柄である。皆さんも男鹿川でテンカラ釣りを体験してみてはいかがだろうか。

 ◯…テンカラの宿「ロッジ古代村」=(電)0288(79)0520=は、野岩鉄道会津鬼怒川線の中三依温泉駅から歩いて8分ほどの自然に囲まれた民宿。オーナーの塩生和敏さんは漁協組合員で自身も釣り人。その人柄にひかれたリピーター多数。三依産の良質な鹿毛を釣り人向けマテリアルとして販売している。また遊漁券も購入できるので、是非立ち寄ってみてほしい。

 ◯…日本初のテンカラ専用C&R区間設定記念イベントとして4月17、18日に石垣尚男氏の講習会を開催予定。イベント詳細・申し込みは、日光市三依地区観光情報ウェブサイト「ひぃふぅみより」参照。

 ▼釣況 おじか・きぬ漁業協働組合=アドレス別掲、または三依公民館内、地域おこし協力隊の田邊さんまで。(電)0288(79)0212。スポニチ「釣りの旅」を読んだと言えば快く釣り情報を提供してくれる。
 ◇おじか・きぬ漁協アドレス◇http://ojikakinu.web.fc2.com/index.html

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