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カメムシが懸け橋 ニジマス43センチ

[ 2020年11月24日 07:08 ]

ドライにヒットした43センチのヒレピンのニジマス
Photo By スポニチ

 訪れた群馬県の丸沼でカメムシの大移動に出くわした。普段は嫌われ者のカメムシだが、思わぬ釣りのチャンスとなる。また地元の旬の素材を使ったディナーが人気の丸沼高原ペンション「もくもく」を併せて紹介しよう。 (吉田 俊彦)

 群馬県片品村の丸沼は標高1400メートルにあり、その美しい湖水には大型ニジマスと野生化したトラウトやイワナが棲息する。このほど開催された「第19回丸沼ルアー・フライ釣り大会」は例年にない暖かい日になった。

 筆者は大会後の残りマスを狙いフライで釣行したが、立冬を迎えた丸沼で思わぬドライフライフィッシングが楽しめた。午前9時すぎに到着すると、湖畔を良型のニジマスをぶら下げた釣り人が歩いていた。この大会で一番大きな64・0センチを岸からルアーで釣り上げた太田市の斎藤勉さんだった。今回の大会参加者はちょうど100人。岸釣りでの奮闘が目立った。

 正午に検量終了の大会は5ミリ単位の大接戦。ソーシャルディスタンスを保って行われた表彰式のさなか、大量のカメムシが飛び始めた。環湖荘の井上勝支配人によると、この時季暖かい日中にカメムシは越冬場所を求め一斉に大移動するという。

 カメムシの中には湖面に落下するものもいて、午後1時を過ぎると明らかに湖面のライズが増えてきた。

◆釣った魚も調理可能

 丸沼釣行の際に訪れたいのが、奥日光丸沼高原ペンション「もくもく」だ。車で10分の至近にあり、丸沼高原スキー場にも徒歩で行ける距離。人気の秘密は地元の旬の素材を使ったディナーと、自家製焼きたてパンの朝食。また事前に相談すれば丸沼で釣った魚を調理してもらえるので釣り客に好評。さらに充実した釣りの旅になること請け合いである。

▼釣況 環湖荘(群馬県利根郡片品村東小川4658の7)=(電)0278(58)2002。入漁料は大人2160円、小人1080円。ボート平日2800円、土日祝日3300円。釣期は毎年4月下旬~11月30日。
 ▼宿泊 丸沼高原ペンション・もくもく=(電)同(58)3929。

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