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60センチ カープと激闘 プロ野球も終盤!!野ゴイはシーズンこれから

[ 2020年10月27日 15:24 ]

ヒレピンの60センチ野コイを仕留めた吉田さん
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】欧米で人気のフライのカープゲーム。都心から約1時間にある埼玉・入間川は、これから初冬にかけて野ゴイのフライフィッシングの好機を迎える。また入間川に架かる豊水橋からすぐの渓流釣り師御用達の名店「郷土料理ともん」を紹介しよう。(吉田俊彦)

 入間川は漁協と日本釣振興会などの釣り団体が協働して、毎年コイの産卵床を作り自然産卵を促す事業を展開する本流育ちの野ゴイの聖地だ。今回の釣り場は豊水橋の周辺の有望ポイントだ。

 昨年の台風19号の爪痕が残るものの、その激流に耐えた本流育ちの野ゴイの引きは格別。野ゴイは賢く強く、フライで狙う最高のターゲットの一つだろう。

 コイをフライで狙うとなるとパンフライで水面を釣るものと思い込んでいるフライマンが多く、ポイントですぐに大量のパンをまき始めてしまう。しかし最近は餌釣りでもパン餌を多用しているため、むやみにまくとかえって警戒され逆効果。コイを見つけたら回遊するタイミングを見計らって静かにキャストする。

 フライはフォーム材のパンフライでも良いが、入間川の場合はカディスやビートルなど良く見えるトラウト用の方が警戒されないだろう。最大のコツはフライに反応する食い気のある魚を見分けること。いきなり水面で釣ろうとはしないで、フライに反応したコイを覚えておき、次に水面下にニンフを流す。筆者は#6タックルでVARIVASリーダー・スティルウォーターFHT2Xにフライを直結で使用。この二段階戦術で野ゴイと対峙(たいじ)している。

 フライがコイの口に消えたら間髪を入れずに強めにアワせること。コイの口はゴム質で硬いからだ。コイが走ったらのされないように竿を立てて応戦する。この日の大物は60センチ。フックは非常に重要で筆者はVARIVAS2130VBLを使用。太軸で丈夫で鋭く、カエシのないバーブレスフックだ。はずす時に安全なこととリリースする魚のダメージを少なくできるのでお薦め。またリリースする魚を持って写真を撮る場合には、冷たくても必ず手を十分に濡らしてからにしよう。暴れるコイは目を覆い隠すとおとなしくなるので試してほしい。

 親子2代の渓流釣り名人が経営する入間の名店「郷土料理ともん」は、店主が採った季節ごとのキノコ、山菜、川魚メニューを堪能できる。2代目の戸門剛(ごう)さんはイワナ、ヤマメが得意な現役バリバリの源流釣り師だ。著作の「ぼくの市場は『森』と『川』“奇跡の料理店”食味歳時記」(つり人社)は大好評。沢と料理に興味のある方は是非とも読んでみてほしい。季節の素材の味を楽しみに、郷土料理ともんに立ち寄ってみる価値は十分あるだろう。

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