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レインボーも ブラウンも濃い!来い!

[ 2020年7月28日 07:07 ]

筆者が釣ったのはブラウン
Photo By スポニチ

【釣りの旅】「小菅トラウトガーデン」は山梨県小菅村にあるポンドタイプのルアー・フライ管理釣り場。“日本一”と言われる魚影密度を誇る養魚場直営のエリアである。また小菅村から車で10分と至近にある奥多摩周遊道路の絶景スポットを紹介しよう。 (吉田 俊彦)

 かつて本紙APCとして活躍したルアー・フライの達人、故若林茂さん。生前、氏が心血を注ぎプロデュースし2007年(平19)春にオープンしたのがこの「小菅トラウトガーデン」である。その「誰にも教えたくないエリアの隠れ家」というキャッチコピーとは裏腹に、驚異的な魚影の濃さとヒレピントラウトの噂は口コミで広がり、多くのファンを獲得してきた。

 筆者は連休前の平日の昼すぎにフライフィッシングで釣行。その圧倒的な魚影密度と多彩で美しいトラウトたちは今年も健在だった。ピーコックボディーのドライフライをキャストすると一発でヒレピンのレインボートラウトがヒットし派手なジャンプを見せてくれた。その後は一投ごとに連続ヒット。コンパクトなこのエリアではフライリーダーの重要性が極めて大きい。リーダーだけでフライをキャストできるVARIVASのFHTプロドライ11フィート4Xが大活躍してくれた。新設計のフロント・ヘビー・テーパーにより、誰にでも本物の虫のようにフライをプレゼンテーションすることができるのでマスが連続ヒットしてくる。フライ入門者からベテランまでおすすめできる画期的リーダーだと思う。

 私の使用フライは#12のディアヘアー・テレストリアル。これ一本で水面から底まで探ることが可能だ。水中で使う場合は、フライから30センチほどのティペットに小さなオモリを付けてゆっくりフライを沈ませる。着底したフライを少し動かすと模様の違う魚が飛びついた。合わせると独特なローリングファイト。重量感のある引き込みを見せたのは40センチのブラウントラウトだった。使用ロッドはVARIVAS「パワートレイル」9フィート#5。

 小菅トラウトガーデンでは人に安全でリリースする魚のダメージを少なくできるシングル&バーブレスフックがルール。受付のある建物「鱒の庭」は釣り場に併設されたクラブハウス。残念ながら感染症対策のため食堂は休業中だが、奇麗なトイレが完備されていて女性に好評だ。

◯…奥多摩周遊道路は小菅村と隣接する東京都奥多摩町と檜原村を結ぶ総延長20キロの観光道路。有料道路として開通し、90年から無料化された。おすすめ絶景ポイントは風張峠からの奥多摩湖。秩父多摩甲斐国立公園の山々と奥多摩湖が織り成す眺望は雄大だ。自転車好きなら峠まで1時間ほどのヒルクライムで汗を流せば充実した釣りの旅になることは間違いない。

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