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美形アユ85匹 ~滋賀県・安曇川~

[ 2020年7月1日 05:30 ]

最大21センチの真っ黄色な大型アユが連発
Photo By 提供写真

 琵琶湖産の天然遡上アユが釣れる、友釣りの聖地・安曇川。新型コロナ禍での移動規制がようやく解けたことを受け、下流域の廣瀬漁協管内(滋賀県高島市)に釣行した。渇水状態ながら特有の強烈で執拗(しつよう)な追いをみせ、釣果も満足のいく13~21センチを85匹。入れ掛かりも体感し、2日間の初釣りを満喫して至福の時を過ごした。(スポニチAPC・横山芳和)

 解禁数日後、漁協の佐野組合長から「今年の琵琶湖産アユは十数年ぶりというほど好調で、数と型がともにそろう」との誘いを受けていた。満を持しての今シーズン初のアユを求めた2日間の釣行だ。

 夜明け前に、朽木地区にある谷口アユ土産店に到着。釣況を伺ってから、釣友・山下大輔氏の案内で釣り場に向かった。

 広瀬橋に着くが、周辺はすでに超満員。そこで、下流の高圧線と呼ばれるエリアを選定した。瀬落ちには釣り人がいるが、下流の瀬トロには入川可能。早速、支度をして、オトリアユを瀬尻の流れに向けて放った。

 フリーで上流に向けて泳がせていると、流心脇に入ったところで、目印が上流に飛ぶ強烈なアタリが出た。サオを立てて、掛けバリの食い込みを確かめながら慎重に引き抜く。タモに納まったのは真っ黄色の追星をまとった20センチの美形。この釣法で数匹を掛けたが、次第に追い気が遠のいてしまった。

 改めてポイントを見渡し、川底の凹凸の変化や艶のある石を確認して、このピンポイントでオトリアユのスピードを緩めてテンションを掛けた。この操作でオトリアユは尾びれを振る。これによって野アユを挑発させて、追い気を高めながら釣果を伸ばしていった。

 こうして、釣れない時間帯で1匹を確保しながら、入れ掛かり(マズメ)を待った。すると、午後5時ごろには目印が2メートル以上も上流に飛ぶ強烈な追いが現れ、この日最大となる21センチの真っ黄色な大型が連発した。

 初日は午後6時に納竿して、13~21センチを61匹の釣果。翌日も同じエリアを攻めて、半日で同サイズ24匹を射止め、2日間を合わせて85匹の天然アユをゲットした。

 安曇川は魚影が濃く、入川しやすい釣り場周辺の整備が行われている。今後は、水量の上昇とともに野アユの追いも活発となる。盛期には誰もが数釣りを楽しめる好釣場で、多くの友釣りファンを満足させてくれそうだ。

 


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