セミフライで50センチレインボートラウト

[ 2020年6月29日 07:08 ]

妻・千恵が1投目で釣ったレインボー
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【釣りの旅】尾瀬と日光、2つの国立公園への玄関口として有名な群馬県片品村。その北東部、日光国立公園にある大尻沼のフライ&ルアー「セミ」のトップウオーターゲームが絶好調だ。また至近にある湖畔の宿、丸沼温泉環湖荘を紹介しよう。 (吉田 俊彦)

 大尻沼の魅力はブルーの湖面と張り出した木々の緑の美しさだ。そしてセミ、カメムシ、トビケラ、ユスリカと魚の餌が豊富。湖岸を大樹で囲まれた大尻沼はドライフライで大型トラウトが狙える日本有数の釣り場だ。今年は1年置きの特別解禁の年で、筆者は妻とフライフィッシングで訪れた。

 今回の目的は日光産の鹿毛を使った大きなセミフライで50センチオーバーのトラウトをキャッチすることだ。

 さすがに標高1400メートルの朝は肌寒く感じる。午前8時半にボートに乗り、岸沿いを回遊するトラウトを狙う。まず魚影を見つけることが先決だ。チャンスが早々にやって来た。ワンドの倒木の近くでライズがあった。大型のトラウトを確認、食い気がありそうだ。レディーファーストで妻がキャスト。魚の鼻先1メートルほどの場所にセミフライがポトンと落ちた。すぐさまトラウトが大口を開けて悠然とフライを吸い込むのが見えた。ひと呼吸置いてから完璧な合わせだ。リールからラインが音を立てて出ていく、いきなりの大ジャンプ。そして方向を変えての数度のジャンプ。ランディングしたのはジャスト50センチのレインボートラウトだった。ヒットフライは鹿毛セミフライ。なんと彼女はこの日の1投目で見事に目標達成してしまったのだから恐れ入る。

 ボートからドライフライで魚を釣るコツは「ファーストルック・ファーストキャスト」だ。魚に気付かれる前に見つけて、フライを魚の鼻先に落とす。何より早合わせしなかったことが彼女の勝因だと思う。

 薄日が差すとセミが鳴き始める。水面に落ちたセミが時折、ガボンと大きな音とともに消える。岸近くでアンカーを打っている時、近くでガボンと音がした。慌ててロッドを持ち応戦する。完全に向こう合わせで47センチの美しいレインボートラウトが釣れてしまった。

 やはりフックの鋭さがものをいう。

 使用フライフックはVARIVAS「2430V―WB」。鋭いVカットポイントと独自のウエーブデザインでバレ難い注目のバーブレスフックだ。そして魚に触れる前に必ず手を水に浸そう。乾いた手は厳禁だ。リリースする魚を丁寧に扱えば、いつまでも良い釣りができると思う。

◯…大尻沼には売店もトイレもない。つい釣りに熱中してしまうが、お昼には丸沼まで戻ることをお勧めする。また2日間あれば丸沼温泉環湖荘に宿泊して大尻沼と丸沼を連日釣りすることも可能だ。文豪・開高健が愛した丸沼環湖荘に宿泊し、大人の休日を満喫してみてはいかがだろうか。

【大尻沼・2020年度ルアー・フライ限定特別解禁】
 ▼解禁期間 10月31日(土)まで。
 ▼釣り時間 午前8時~午後5時。
 ▼入漁料など 2200円、貸しボート3300円(2人乗り)。
 ▼ルール 大尻沼はボート釣りのみ(岸釣り禁止)。オールキャッチ&リリース、バーブレスフック必須。
 ▼完全予約制 丸沼温泉環湖荘=(電)0278(58)2002=まで

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