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K点越え43センチのイワナ トラウトたちも元気にジャンプして追い食い

[ 2019年11月27日 07:05 ]

筆者が釣った43センチのイワナ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】長野県北の白馬三山の山麓にあるニレ池。ニレ池フィッシングセンターは、1998年長野五輪で会場となった白馬八方スキー場に隣接した管理釣り場。四季折々の大自然を堪能できる。また日本のスキージャンプ団体オリンピック金メダルの舞台「白馬ジャンプ競技場」は一見の価値がある。(吉田 俊彦)

 小春日和の平日に「白馬八方ニレ池フィッシングセンター」を訪れた。一度見たら忘れられない深いエメラルド色の水。それがニレ池の第一印象だ。これほど美しい水をたたえた管理釣り池は他にはないと思う。

 対象となるゲームフィッシュは、ニジマス、ブラウンに加えてイワナも多い。また食べてもおいしいロックトラウトの大物が放流され人気となっている。キープ数は1日券5匹、半日券3匹、3時間券2匹、90分券1匹のルール。

 小さめのドライフライで釣りを開始するとニジマスがヒット。感動するのはマスの背中の色だ。まるで湖水のエメラルド色を写したような美しいブルーバックトラウトなのだ。ニレ池の水は白馬岳をはじめとする山々からの恵み、言ってみれば天然のミネラルウオーター。雪渓の山々からの水は真夏でも10度台を保ち独特な生態系を生み出しているのが魅力だ。

 これから初冬のニレ池で特に有効なのがソフトハックルフライの表層引きだ。寒くなり水温が3度でもユスリカはハッチする。だから通年トラウトたちの水面への注目度は高いのだ。低水温に慣れているトラウトたちの活性は高く、元気に飛び出して追い食いする。岸から桟橋の陰を狙って和式の「逆さ毛鉤(バリ)」をキャストする。水になじんで10センチほど沈んだところをチョンチョンと誘いを入れた瞬間、飛まつが上がった。ほとんど向こう合わせだがぐんぐんラインが引き出される。かなりの良型のファイトだ。シャープな引き込みを繰り返した魚はくっきりとした白点が見えた。大きく美しいヒレの43センチのイワナだった。

 ニレ池では「ラバーネット」「リリーサー」「フォーセップ」などの使用とカエシのないバーブレスシングルフックの使用がレギュレーションになっている。

 使用したフライ「逆さ毛鉤」はウエットフライ用のVARIVAS「2430VWBL」#12にタイイングした。ハリ先が非常にシャープでしかもバレにくい最強バーブレスフックである。

 タイイング動画をYouTubeで公開している。

 ◯…白馬ジャンプ競技場は、日本で唯一ノーマルヒル、ラージヒル用のジャンプ台が2つ並んでいるジャンプ競技場で、長野五輪のスキージャンプ競技会場。善光寺、松本城と並ぶ信州3大観光施設の一つ。リフトと展望エレベータでスタート地点に上りジャンプ台を見学することもできる。

 ▼釣況 ニレ池フィッシングセンター(長野県北安曇郡白馬村北城9338の13)=(電)0261(72)3708。

 ◆YouTubeアクセス先
 https://www.youtube.com/watch?v=nYskcnPuJYM&feature=youtu.be

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