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暴力的な引きに耐えた!リバー50センチオーバー

[ 2019年10月23日 06:22 ]

リバートラウトを釣った筆者の息子、知来。歯が鋭い魚だ
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】群馬県沼田市の「おくとねフィッシングパーク」は養魚場直営だからできる日本一のトラウトの魚種を誇る管理釣り場。いつも何が釣れるのかドキドキさせられるモンスタートラウトのポンドだ。至近の白沢高原温泉「望郷の湯」を併せて紹介しよう。(吉田 俊彦)

 台風通過後の14日体育の日、筆者は息子の知来(ちらい)とフライフィッシング用のバーブレスフックのテストで「おくとねフィッシングパーク」を訪れた。

 同エリアは赤城北麓にある「日本イワナセンター」の姉妹エリアだ。歴史ある養魚場でもある日本イワナセンターは人工交配により日本一多種多様なゲームフィッシュを生産している。その中からスプレイク、ロックトラウト、ジャガートラウトなどの大型に育ったモンスタートラウトを広いポンドで存分に楽しんでもらうのが、「パーク」のコンセプトだ。

 管理棟上流側のファーストポンドは大物が多く1匹だけキープ可能。モンスタートラウトに挑戦したい中、上級者向け。またセカンドポンドは、小型から大型までのトラウトが放流され複数キープ可能だ。

 ファーストポンドで釣りを開始すると次々に良型ニジマスがヒットするが丁寧にリリース。1時間ほどたって息子がドライフライで大型ヒット。魚は全身をくねらせて暴力的な飛沫(ひまつ)を上げる。ニジマスとは明らかに違うファイトだ。彼は数度の強烈な引き込みになんとか耐えて、寄ったところを強引に私がネットイン。大きさは53センチ、とても鋭い歯を持った魚だ。ぱっと見はイワナとニジマスの交雑種であるロックトラウトに似ているが、この魚は胸ビレの白線がブルックトラウトのように鮮やかだ。キープした魚を釣り場オーナーの

 茂木さんに見てもらうと、魚の正体は「リバートラウト」と判明。回転寿司で有名なトラウトサーモンとブルックトラウトの交雑種で大変美味で引きも強いとのことだった。

 ◯…トラウトのリリースは「ラバーネット」か「リリーサー」を使ったノータッチリリースが最低限のマナーである。フライの場合はフォーセップなどフックを外す用具は必携。カエシのないバーブレスシングルフックがエリアのルールだ。今回使用したVARIVAS「2130VBL#12」は鋭い刺さりでリバートラウトの頑丈な口を貫通していた。またネットに入れると簡単に外れるところが秀逸なフックだ。

 ◯…白沢高原温泉「望郷の湯」=(電)0278(53)3939=は、2時間で大人580円、子供320円と利用料金がリーズナブルで人気の日帰り温泉。私が特にお薦めしたいのは館内のレストラン。地元ブランド豚のトンカツやマイタケの天ぷらなど地産地消のメニューがうれしい。そして窓から眺める片品川の河岸段丘は壮観で一見の価値がある。

 ▼釣況 おくとねフィッシングパーク(群馬県沼田市白沢町生枝857)=(電)0278(53)3254。

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