美しきトラウト 米大統領も訪れた清流で20センチブルック

[ 2018年4月27日 10:51 ]

清流から釣れたのはブルックトラウト
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【釣りの旅】富士山の湧水を源とする日本を代表するスプリングクリーク、山梨県の忍野桂川に遊んだ。清流から美しい魚体のブルックトラウトが釣れた。 (吉田 俊彦)

(湧水で水温安定/) 「忍野八海」は観光地として有名だが、今回の旅の目的は道中、残雪の富士山の雄姿を堪能し吉田うどんを食すること。そして湧水の桂川で美しいトラウトを釣ることだ。

 忍野の魅力は何といっても富士山からの豊富な湧水。その水で作るそば、うどんはともに絶品で名物になっている。まずは国道138号沿いにある「道の駅富士吉田」で名物の吉田うどんで腹ごしらえ。ここから釣り場までは車で10分ほどだ。

 湧水のおかげで年間を通じて水温が安定している桂川は、カゲロウ、トビケラやカワゲラなどの水棲昆虫がほぼ一年中羽化しフライフィッシャーマンにとって理想的な水環境だ。そんな桂川にはもちろんイワナやヤマメも棲んでいる。しかし私は忍野に来たからにはブラウンやブルックなどの美しいトラウトに出合いたいと願ってしまう。

 かれこれ35年以上も前の話だが米国元大統領ジミー・カーター氏が来日した際に、忍野で趣味のフライフィッシングを楽しみブラウントラウトの大物を釣っている。そのような逸話も忍野を日本のトラウトフィッシングの聖地とする要因なのかもしれない。

 昼すぎから釣りを始めると、流下するコカゲロウやユスリカをヤマメやニジマスが吸い込むようにライズしているがこれらはパス。見える魚はすれっからしで難しいからだ。釣り人の多い人気釣り場での私の戦略は、人と違う釣り方をすることだ。魚が潜んでいそうな藻や障害物の陰や、落ち込みの白泡などのポイントがあれば積極的に狙うようにしている。つまり見えない魚を狙う戦法だ。

 かえしのないバーブレスフックのニンフをアップストリームにキャストして流れに乗せ、ラインが止まったらそれは当たりと考えるのだ。小さく素早く合わせるとロッドは弓なりにしなった。小気味よい感触がラインから伝わってくる。ネットに収まったのはニンフをしっかりとくわえた20センチのブルックトラウトだった。体側のだいだい色と桃色の斑点がとても可愛らしい。忍野まで来たかいがあった。

 撮影後、リリースするとブルックは元気に流れに戻っていった。その後ニジマスを数匹追加して4時に終了。人気釣り場だけに忍野桂川の魚たちはハリを素早く吐き出すくせ者。だからこそ、立ちが早く掛かりの良いバーブレスフックが有利な釣り場とも言えるだろう。

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