雪組・望海風斗 リーダーとして「強さをもって舞台に」

[ 2019年12月28日 05:30 ]

憧れの大作で新年の幕を開ける望海風斗
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 トップスター・望海風斗率いる雪組が挑むミュージカル大作「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」が1日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(2月3日まで。東京宝塚劇場は2月21~3月22日)。

 1984年に公開された、ロバート・デ・ニーロ主演のギャング映画。演出の小池修一郎氏が長年「ミュージカル化したい」と切望した作品で、下級生のころから、その〝うわさ〟を耳にしていた望海は「いつかこの作品を宝塚でやるのであれば、メンバーの一員として出演したい、という思いがあったので喜びはひとしお」と熱い思いを明かした。

 舞台はニューヨークの貧民街。のし上がろうともがき、アウトローの世界に身を投じた青年たちのつかの間の栄光と挫折を描く大作。デ・ニーロ演じたヌードルスを演じる望海は「生きてきた背景は違いすぎるけれど、人間的には共感しやすい。たまに出る狂気、危なっかしさ、孤独感。そういうものをうまく出せたら」と思いをはせた。

 トップになって3年目。大作で幕を開ける2020年の目標は「強く」。先輩の紅ゆずる(星組)同期の明日海りお(花組)が退団し、トップとしては最上級生になった。「強さをしっかり持って舞台に立っていたい。根っこのような強さを私が持っていれば、皆が自由に安心して打ち込める」。リーダーとしての横顔も頼もしかった。     (土谷 美樹)

 ◇望海風斗(のぞみ・ふうと)10月19日生まれ、横浜市出身。法政女子高を経て03年初舞台。花組配属。09年「太王四神記」で新人公演初主演。12年「Victorian Jazz」でバウホール初主演。14年11月、雪組に組替えし17年7月トップ就任。身長1メートル69。愛称「だいもん」。

 ◆「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」禁酒法時代のニューヨーク。貧民街で幼なじみの仲間がギャングとなり成長していく中で裏切り、恋愛など数十年の歴史を追う大作。

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