月組・珠城りょう(下)次世代の顔目指し「死ぬ気でやりたい」

[ 2019年10月12日 05:30 ]

「男役度が問われる役」と自信を見せる珠城りょう
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 兵庫・宝塚大劇場で上演中の月組トップスター珠城(たまき)りょう主演のミュージカル「I AM FROM AUSTRIA」(11月11日まで。東京宝塚劇場は11月29日~12月28日)。

 現代のオーストリアを舞台に老舗ホテルの御曹司(珠城)の奮闘を描く。珠城も「衣装にも頼れない、等身大の青年というのは表現するのがすごく難しいけれど、逆に男役度が問われてやりがいがある」と胸を張る。

 入団9年目と異例の早さでトップに就任し、すでに4年目。その間、「エリザベート」や「三銃士」をモチーフにした「All for One」に今回と一本物のミュージカル大作で存在感を示してきた。「作品ごとに役の振れ幅がすごくあるので自分自身、感情も磨かれている感じがします。特に今年はいろんな自分を知ることができたから舞台で自然にいられる」と自信も深めたようだ。

 宝塚では星組の紅ゆずる、花組の明日海りおとトップスターの退団が相次ぎ再び世代交代の波がやってきた。「お二人の卒業には寂しさを感じずにはいられない」と声を落とす一方で「自分は自分で前に進んでいかなければ」とも。「宝塚にいる限り今までと変わらず死ぬ気でやりたい」。珠城の挑戦はこれからも続く。(土谷 美樹)

 ◇珠城りょう(たまき・りょう)10月4日生まれ、愛知県蒲郡市出身。光ヶ丘女子高を経て08年初舞台。月組配属。恵まれた体格で早々に注目を集め入団3年目の10年「スカーレットピンパーネル」で新人公演初主演。16年9月、トップスターに。身長1メートル72。愛称「りょう」。

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