美園さくら “進化”続ける新生月組ニューヒロイン

[ 2019年3月2日 12:27 ]

月組公演「夢現無双/クルンテープ 天使の都」3・15~4・15宝塚大劇場、5・3~6・9東京宝塚劇場

「感謝の気持ちを大事に舞台に立ちたい」と話す美園さくら
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 月組の新トップ娘役・美園さくらの大劇場お披露目公演「夢現無双/クルンテープ 天使の都」が3月15日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(4月15日まで。東京宝塚劇場は5月3日〜6月9日)。

 「夢現…」は吉川英治原作の小説「宮本武蔵」を日本物ミュージカルとして上演するもので、美園が演じるのはトップスター・珠城りょう演じる宮本武蔵の幼なじみ、お通。「どんな時も追い続ける現代版ストーカー」と笑うが「熱い思いをどうしたら表現できるか。私が珠城さんを思う気持ちとリンクしてくると思います」と照れた。

 1月、東京で上演されたミュージカル「ON THE TOWN」でプレお披露目を行った美園。「それまでヒロインを務めてきたカーテンコールとは全然違いました。今までは“私、やり切りました”って自分本位な気持ちだったけれど、この立場になって“時間を割いて見に来てくださりありがとうございます”って感謝の気持ちが真っ先に浮かびました」と心持ちも大きく変わった。

 学生時代は答えが一つの「数学」が大得意。勉強も、自分が納得いくまでやらないと気が済まないタイプだった。「宝塚は答えが一つじゃないから苦しいと思うこともあります。突き詰めれば突き詰めるほど奥が深い。でも、だからこそ面白いし素晴らしい。努力し続けたい」。新生月組を支える新しいヒロインの誕生だ。(土谷 美樹)

 ◆美園 さくら(みその・さくら)6月17日生まれ、東京都出身。大妻高を経て13年、首席で歌劇団に入団し初舞台。月組配属。15年「1789」で新人公演初ヒロイン。昨年11月、トップ娘役に。身長1メートル64。愛称「さくら」。

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