【王将戦】藤井王将への挑戦権争いに佐々木八段、横山七段 佐々木は2時間以上の時間差跳ね返す

[ 2023年6月2日 19:30 ]

王将戦2次予選

佐々木勇気八段
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太王将(20)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖を含む7冠=への挑戦権を争う本社主催・第73期ALSOK杯王将戦は2日、1次予選決勝2局が東京・将棋会館で指され、18人の2次予選出場者が出そろった。

 前期成績からの残留者を含む18人が3組に分かれ、挑戦者決定リーグへ進む3人を決める2次予選。1次予選を勝ち抜き、この日新たに名乗りを上げたのは、佐々木勇気八段(28)―高野智史六段(29)の勝者・佐々木と、横山泰明七段(42)―飯塚祐紀七段(54)の勝者・横山。佐々木は角換わり腰掛け銀の先手から、2枚飛車と自陣角の攻めで寄せ切った。

 昼食休憩明けに53分の長考で、持ち時間3時間の対局では珍しい2時間以上の残り時間差を背負った。それを跳ね返しての勝利は、今年度名人戦A級順位戦への昇級と八段昇段を果たした底力の証だろうか。

 17年、当時中学3年だった藤井のデビュー以来29連勝を止めた棋士としても知られ、前日、谷川浩司17世名人(61)の持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月=1983年)を40年ぶりに、羽生善治九段(52)の史上最年少7冠記録(25歳4カ月=96年)を27年ぶりに更新した藤井への挑戦権争いに、話題性あふれる棋士が加わった。

 1次予選を突破した8人には他に、棋士編入試験を合格したユーチューバー棋士の折田翔吾五段(33)、藤井と同学年の高田明浩四段(20)らがいる。高田は前日、藤井の快挙を受けて自身のツイッターに「20という年齢で同い歳が、七冠持っているというのは、なんだかとても嬉しい気がしますね。藤井くんが将棋に飽きないように、さあ頑張るぞ~」などと記していた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月2日のニュース