キダ・タロー 上岡龍太郎さんを悼む「頑固で冷静な鎧をまとう男」がわずかに見せた“鎧の下”

[ 2023年6月2日 18:20 ]

キダ・タロー
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 元タレントの上岡龍太郎さん(かみおか・りゅうたろう、本名・小林龍太郎=こばやし・りゅうたろう)が5月19日、肺がん、間質性肺炎のため大阪府内の病院で死去したことが2日、発表された。81歳だった。訃報を受け、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」などで共演した音楽家でタレントのキダ・タロー(92)が「ご冥福を心よりお祈りいたします」と追悼コメントを寄せた。

 キダは上岡さんについて「“上岡龍太郎”という頑固で冷静な鎧をまとい、内心を見せない男でした」と評した。だが、「ほんの少し偶にポロリと鎧の下を見せることがあった」という。

 そのひとつが「東京進出のほんの初期の頃」だという。フジテレビで共演した際、「上岡さん東京嫌いやったんちゃうのん?」と問うと、「ニタ~っと実に人の善い笑顔を見せました。鎧の下です」と回想した。

 また、石原裕次郎さんの曲を歌うコンサートに上岡さんが出演した際、「裕次郎さんが好きなくせに、こぶしが全くまわりません。心配になった私は、リハーサルに押しかけて指導しました」という。「せめてここだけはまわしてください」と言うと、「はい!!」と素直な返答があったものの、「こぶしはまわりませんでした」と懐かしんだ。

 ナイトスクープで局長を務めた上岡さんは1994年、収録途中で退場するという強行に出た。キダさんは現場に居合わせていた。「彼は呪術的(オカルト)なことに異様なぐらい憎悪を示しました。昔、家族の方ががんにおかされ、呪術師たちに翻弄されて苦しんだのが原因だと聞いたことがあります」と明かした。途中退場もオカルト的な内容を扱ったことが原因で、「彼のあまりの思いに何もできませんでした」と振り返っていた。

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