上岡龍太郎さん 喋りの天才が輝いた最後の瞬間 「相方」ノックさんへの「別れの挨拶」で出席者の胸打つ

[ 2023年6月2日 17:20 ]

上岡龍太郎さん
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 元タレントの上岡龍太郎さん(かみおか・りゅうたろう、本名・小林龍太郎=こばやし・りゅうたろう)が5月19日、肺がん、間質性肺炎のため大阪府内の病院で亡くなっていたことが2日、発表された。享年81。京都市出身。身内で密葬を済ませた。

 上岡さんは人気絶頂だった2000年、芸能生活40周年を機に芸能界を引退。ゴルフのシニアプロを目指すため渡米し、メディアに一切、姿を見せなくなった。その後、日本に帰国したものの、スタンスは崩さず、テレビやラジオの世界とは距離を置いた。

 ただ、親交のあった芸能関係者の葬儀には、欠かさず参列。「漫画トリオ」で苦楽を共にした横山ノックさん(2007年)の「お別れの会」では、引退から7年が経っていたにもかかわらず、現役時代と同じ流暢な語り口調で献杯の挨拶をした。

 「ノックさん!」との呼びかけで始め、「あなたは僕の太陽でした」の表現に、先輩への「尊敬」と「親しみ」をこめた。ノックさんの人物紹介では、「漫才師から参議院議員、大阪府知事から、最後は被告人にまでなったノックさん」「英語が堪能だったノックさん そのくせカタカナは苦手だったノックさん」と芸人らしく笑いを取る場面も。しかし、最後は「いつでも、どんな時でも、必ず僕の味方をしてくれたノックさん。ノックさん、本当にありがとうございました。ノックさん、本当にお疲れさまでした。そしてノックさん、本当にさようなら」と嗚咽をこらえながら語り、参列者の胸を打った。

 その後も、親交の深かった桂米朝さん(2015年死去)や、弟子の大空テントさん(2016年死去)の葬儀に参列。元気な姿を見せていた。

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