19年12月に多発性骨髄腫を公表の宮川花子が車イスで舞台に 夫の大助と1422日ぶりに復帰後初の漫才

[ 2023年5月1日 19:19 ]

公演「おまたせ」で1422日ぶりに舞台上で夫婦漫才を披露した宮川花子(左)と宮川大助
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 病気療養中の夫婦漫才コンビ「宮川大助・花子」の宮川花子(68)は1日、大阪ミナミの「YES THEATER」で公演「おまたせ!」を開催。夫で相方の大助(73)とともに車イスで舞台に上がり、約4年、1422日ぶりに復帰後初の漫才を披露し「楽しかった。こんなに幸せな復帰はない」と感無量の面持ちだった。

 「早くやらんといつお迎えが来るかも分からんから。車イスでパラ芸人として頑張ります」。先月10日の復帰発表会見で語っていた花子。3日前に抗がん剤治療を受け、体調回復が心配されたが「きょう朝起きたら、メチャ元気だった」と言う通りに往年の喋くり漫才は健在だった。

 オープニングも周りの心配をよそに約8分間の独演会。「差し入れをたくさんいただいた。まだの方は…。車をもう1台用意してます」と絶“舌”調でスタート。さや香、ラニーノーズら若手の漫才から「元気をもらいました」。19年の闘病生活開始時から最近までの映像も披露した。

 漫才の出番では自身は車イス、大助はイスに座っての普段と違う漫才スタイル。予定をオーバーして約22分間の夫婦漫才。つかみは予告どおりにエンゼルス・大谷翔平選手(28)の名前を挙げて「DHって大助・花子(のイニシャル)やなあ。大谷君は二刀流で」と振ると、大助が「投手と捕手の二刀流って…」と続け、「そんなん絶対無理やん」と大爆笑。「あの大谷翔平でバッチリやった。あれでつかんだなって。M―1やったら優勝やなって」とたたみ掛けて笑わせた。

 19年6月9日の名古屋・大須演芸場での「オレンジ寄席」以来1422日ぶりの舞台上での夫婦漫才。「台本を書いたけど、大助君がネタを忘れた」と明かし、「体力が心配なんでネタ合わせもできなかった。それでもあれだけトーンを上げて喋れた」と大助が目を見張るほどの復帰劇となった。

 急きょ決まって実現した復帰舞台。花子も「やれる」と手応えを感じたようだ。実は右目の後ろに8センチ大の腫瘍が見つかり、「お客さんの1人1人の顔が見えてない」という状態だ。近々、眼科で精密検査を受ける予定だが、次はなんばグランド花月の本公演での舞台復帰へ。「次への一歩?自分でも車イスに抵抗はなかった。開き直れました」と手応えは十分だ。

 花子は19年12月に血液がんの一種、多発性骨髄腫を発症したことを公表。「すぐに元気になって、戻れると思ってた」という病気が“不治の病”であることを知り、闘病生活がスタート。その後、入退院を繰り返し、昨年10月には肺に水が溜まって心肺停止の状態で救急搬送された。1週間でICUを出て退院し、自宅療養。昨年4月の吉本興業110周年記念「伝説の一日」では、吉本新喜劇のゲストでNGKの舞台に立った。

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