朝井リョウ氏「正欲」映画化 追加キャスト発表 新垣結衣の同級生役に磯村勇斗「今の時代に問う作品」

[ 2023年5月1日 09:00 ]

映画「正欲」に出演した磯村勇斗(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
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 直木賞作家の朝井リョウ氏(33)が作家生活10年の節目に書き下ろし、稲垣吾郎(49)と新垣結衣(34)を主要キャストに迎えて映画化される「正欲」の追加キャストが4月30日発表された。

 作品は家庭環境、性的指向、容姿…さまざまな背景を持つ人々を同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく物語。「あゝ、荒野」の岸善幸監督と脚本の港岳彦氏が再びタッグを組んで映像化した意欲作だ。

 息子が不登校になった検事・寺井啓喜を稲垣、ショッピングモールで働く契約社員で、特殊な性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月を新垣が演じることは発表済みだが、今回新たに磯村勇斗(30)、劇団EXILEの佐藤寛太(26)、東野絢香(25)の出演が明らかにされた。

 「PLAN 75」「東京リベンジャーズ」シリーズなど飛ぶ鳥を落とす勢いの磯村は、夏月の中学時代の同級生で、2人は誰にも言えない秘密を共有している佐々木佳道役。「自分の指向とは異なる人物を演じなければならなかったので、その感覚を体になじませるのが難しかったです」と語りながら「難しい題材ではあるものの、今の時代に問う作品になっていると思います」とアピール。

 人との交流を避けて生きる大学生・諸橋大也を演じた佐藤は「こんな組に携われることはなかなか無いから、ここでできることは全部出しときたいな、この作品、この役に悔いを残したくないな、と思いました」と話し、「この映画観てくれた人がみんな傷つけばいいのに、傷ついてハッとして人にやさしくなればいいのにって思います」と続けた。

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」で注目を集め、これが銀幕デビューとなる東野は大也と同じ大学に通い学祭実行委員を務める神戸八重子役。「原作を読んだ時に感じた、喉の奥に広がる苦さが逃げないよう、丁寧に撮影を重ねて挑みました」と振り返り、「1秒1秒がスローモーションに感じたあの時間や空間を、私は生涯忘れません」とコメントを寄せた。ビターズ・エンド配給で秋公開。

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