坂本龍一さん死去に芸能界、世界から哀悼続々 BTS・SUGA「先生、遠い旅が安らかでありますように」

[ 2023年4月2日 22:12 ]

「BTS」SUGA
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 「世界のサカモト」と評された音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日、死去した。71歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで営まれた。

 スポニチ本紙の取材では都内の病院で亡くなった。日本における坂本さんのマネジメント会社「キャブ」も「坂本龍一が去る2023年3月28日71歳にて永眠いたしましたした」と発表した。20年6月に直腸がんと診断され、両肺などにも転移しステージ4と公表していた。「キャブ」は「がんの治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした」とした。

 突然の訃報に芸能界からもツイッターなどで追悼の声があふれた。サカナクションのボーカル・山口一郎は「悲しいです。ご冥福をお祈り致します」。韓国の人気音楽グループ「BTS」のSUGA(30)はインスタグラムのストーリーズを更新し、韓国語で「先生、遠い旅が安らかでありますように」とつづり、「R.I.P SAKAMOTO RYUICHI」と続けて冥福を祈った。

 ロイター通信社は「映画『ラストエンペラー』の作曲者、坂本龍一さん死去71歳」という見出しで坂本さんの訃報を世界に打電。中国、韓国、ロシアのメディアも坂本龍一さんの死去を速報した。

 また、放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏も「坂本龍一は本当に偉大な音楽家でした。以前、僕のツイッターにコメントを頂き、ありがとうございました。今頃、天国で高橋幸宏さんと再開されているのでしょうか。心よりご冥福をお祈りします」と追悼した。

 作詞家で音楽評論家の湯川れい子氏は「坂本龍一さんが亡くなった事を、私はたったいま知って、ショックを受けています」とし「お具合が悪いことはずっと存じ上げていたけれど、同じ時代のカナリヤとして、さまざまな発言をご一緒にして来たし、とても信頼し、頼りにして尊敬して来た方なので、本当に悲しいです。心からお悔やみを申し上げます」と振り返った。

 元芸能リポーターの井上公造氏は「坂本龍一さんが亡くなった。若い頃、僕が好きだった音楽。細野晴臣さん、山下達郎さん、大瀧詠一さん、りりィさん、大貫妙子さん、伊藤銀次さんの傍らには、いつも坂本さんの存在があった。そして、YMO。『戦場のメリークリスマス』。常に刺激を与えてもらった。ありがとうございました」と感謝の言葉を記した。

 脚本家の北川悦吏子氏は「坂本龍一さま。お疲れ様でした。ご冥福をお祈り申し上げます。私の映画、『新しい靴を買わなくちゃ』の音楽をやっていただきました。打ち上げのお食事会の時、とても紳士で優しく、気さくな方でした。忘れないでいます。その時、私におっしゃってくださった言葉。音楽と共に」と哀悼した。

 元AAAの伊藤千晃は「坂本龍一さん。最近もアルバムを聴いたりしていたので、天国へ旅立たれてしまったなんて信じられず、とても悲しいです。教授の音楽には、何度も心が救われました。心よりご冥福をお祈り申しあげます」と記した。

 つんく♂は「坂本龍一様」と題して自身のブログを更新し、「坂本龍一さん、残念でなりません。寂しいです。数年前にニューヨークに行った時、急に連絡したにもかかわらず会っていただきました。坂本さんのスタジオを見せていただき、冗談も交えながら、音楽についてたくさん教えていただいた事、大切な思い出です。そして一緒に曲を制作出来た経験は僕の誇りです。ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。

 坂本さんが音楽を担当した6月2日に公開される、是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二の初タッグ作の映画「怪物」もツイッターで「坂本龍一さんのご逝去の報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます。#怪物」と哀悼の意を表した。

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