【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第12話 氏真が全てを失い取り戻した“兄弟の時”と“夫婦の時”

[ 2023年4月2日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第12話大河絵 氏真が全てを失い取り戻した“兄弟の時”と“夫婦の時”
Photo By スポニチ

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は2日、第13話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第12話は「氏真」。武田信玄(阿部寛)から攻め込まれ、家臣にも見限られた今川氏真(溝端淳平)は駿河・今川館を捨てる。妻・糸(志田未来)は彼女の実家・北条に身を寄せるよう勧めるも、氏真は耳を貸さない。一行が徳川領に近い掛川城に落ち延びたため、徳川家康(松本潤)は兄弟同然に育った氏真と直接戦うことになり…という展開だった。

 大河初出演の溝端淳平が氏真役を怪演。偉大な父・今川義元(野村萬斎)を持つ“2代目”の劣等感や苦悩を見事に体現した。家康に一騎打ちを挑むもあえなく敗北。自害を試みた氏真を止め「今も、兄と思っておるからじゃ!」と涙を流し、長年伝えられずにいた思いを吐き出した家康。そして、どんな酷い言葉をかけられても寄り添い続けてきた糸が、氏真に明かした8年前の義元の言葉の続き。

 義元の元で笑顔があふれていた駿府での生活は戻らないが、氏真と家康が取り戻した“兄弟の時”、糸と氏真の“夫婦の時”。第1章完結とも呼べる「氏真」回を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月2日のニュース