坂本龍一さん死去 ダウンタウンら多くの著名人プロデュース CMピアノ曲「エナジー・フロー」大ヒット

[ 2023年4月2日 21:26 ]

坂本龍一さん
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 「世界のサカモト」と評された音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが死去したことが2日、分かった。71歳。東京都出身。

 坂本さんはマルチクリエイターとして、音楽業界にとどまらず様々な著名人らをプロデュースしてきた。

 お笑いコンビ「ダウンタウン」を「GEISHA GIRLS」としてデビューさせたのもその一つ。かねて2人のファンで、1993年に「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」のトーク観覧に参加。それを知った松本人志が後日、「いっちょ世界の坂本に曲を書いてもらって全米デビューする」と突然構想をぶち上げると、坂本さんは「ニューヨークに来てもらえるなら」と快諾した。94年に2人は渡米。「GEISHA GIRLS」が誕生し「Grandma Is Still Alive」で全米デビューを果たした。

 他にも郷ひろみ、前川清、美空ひばりさんらジャンルの垣根を越えて楽曲をプロデュース。女優の中谷美紀や女子プロレスラーのダンプ松本など、歌手以外にも楽曲を提供した。テレビ朝日「欽ちゃんのどこまでやるの!」のエンディング曲「めだかの兄妹」の編曲にも関わった。

 その才能はアーティストの楽曲だけでなく商業コマーシャルにも及んだ。中でも製薬会社「三共」(現第一三共ヘルスケア)の医薬品「リゲインEB錠」のCMに用いられたピアノソロ曲「エナジー・フロー」が大ヒット。同曲が収録された「ウラBTTB」は、人声を用いないインストゥルメンタルのシングル作品として初のオリコンチャート1位を記録した。

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