セクハラ告発された谷賢一氏、所属事務所がマネジメント契約解除「倫理及びモラルを逸脱した行動があった」

[ 2022年12月24日 08:58 ]

谷賢一氏公式ツイッターアカウント

 劇団員の女優からセクハラの告発を受けた劇作家・演出家・翻訳家の谷賢一氏について、所属の「ゴーチ・ブラザーズ」が谷氏とのマネジメント契約を終了すると23日、公式サイトで発表した。

 サイトでは「谷賢一とのマネジメント契約の終了について」としてゴーチ・ブラザーズ代表の伊藤達哉氏の名義で文書を発表。「弊社に所属する谷賢一がハラスメント案件で東京地方裁判所に提訴された件において、事実を重く受け止め、本日、谷賢一とのマネジメント契約を解除いたしましたことをご報告申し上げます」と契約解除を報告した。

 「事態が発覚した日よりこれまで、可能な範囲とはなりますが劇団関係者等からの聴取など調査把握に努めてまいりましたところ、訴訟内容に関わる判断自体は困難といたしましても、社会人としての倫理及びモラルを逸脱した行動があったものと評価しうる点が認められました。本日訴状内容を確認の上、本人と話し合いの場をもちましたところ、この度の契約解除に至りました」と経緯を説明。「弊社所属のクリエイターが創作の現場においてこのような事態を招いてしまったことは誠に遺憾であり、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 谷氏主宰の劇団に所属する女優がセクハラを告発する手記をインターネットに投稿。女性は18年6月~21年3月、日常的に胸や尻を触られるなどし、現在精神疾患で治療を受けているといい、谷氏に550万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴。この告発を受け、16日から福島県南相馬市の劇場で全5公演を予定していた舞台「家を壊す-他、短編-」が急きょ、公演中止に。谷氏は女性の主張について「事実無根および悪意のある誇張に満ちている」とウェブサイトで反論。一方で、谷氏が所属する劇団「青年団」主宰の平田オリザ氏は劇団のサイトで「大筋の告発は事実であったと思われる」とし、谷氏の退団を発表していた。

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2022年12月24日のニュース