STU48新曲センターは石田千穂 苦難乗り越え「花は誰のもの?」で自信つかむ

[ 2022年12月24日 21:07 ]

クリスマスコンサートで来年3月の新曲でセンターに起用されることが発表されたSTU48石田千穂
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 STU48が24日、通算9作目のシングルを来年3月1日に発売し、石田千穂(20)が表題曲のセンターを務めることを明らかにした。広島市で開かれたクリスマスコンサートで発表した。

 今春から歌い続けた「花は誰のもの?」(4月発売)は瀧野由美子(25)、中村舞(23)とのトライアングルセンターだったが、新作は石田1人となる。石田にとっては21年2月の通算6作目「独り言で語るくらいなら」、「花は誰のもの?」に続く3度目のセンターとなる。

 石田は「聞いた時は純粋に凄くうれしかった。一人でのセンターは久しぶりなので、またファンの皆さんと目指していた場所に立つことができるのが凄くうれしい」とコメントした。

 2017年、1期生として加入。デビュー曲「暗闇」の発売延期や船上劇場の終了、5周年公演の延期などグループが直面した数々の逆境を他のメンバーとともに乗り越えてきた。

 「握手会の“神対応”で人気を上げた」(関係者)ことから、20年1月には念願のソロ公演を初開催。詰めかけたファンの前で「最強アイドル」になることを宣言し、中心メンバーの自覚を示していた。

 試練が訪れたのは21年春。「独り言で語るくらいなら」で初めてセンターに起用されながら心身の不調が重なり、同年4月から約3カ月にわたって活動休止。悔しい時間を過ごした。

 大きな転機が「花は誰のもの?」だった。今年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けて制作された平和を願うメッセージソングは、有線放送で火がつきアイドルファン以外の幅広い層に浸透。グループ史上最大のヒット曲となり、YouTubeに公開したダンスリリックビデオも約513万回(24日午後7時現在)と歴代シングルのミュージックビデオで最も再生された映像になった。この1年、街中によく流れた歌を発表する「年間USEN HIT J―POPランキング」では10位。アイドルグループの歌としては唯一のトップテン入りだったことからも、その浸透ぶりがうかがえる。

 センターの一角を務めた石田はソロ活動も充実した。11月には一発撮りで歌を収録するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に48グループのメンバーとして初出演を果たし、「花は誰のもの?」を歌い上げた。
 9月にスポニチのインタビューに応じた際には「諦めなかったからここまで来られた。年末のレコード大賞と紅白歌合戦に絶対出たい」と夢舞台への強い思いを口にしていた。両番組とも手は届かなかったが、12月に入ってからも民放の音楽特番に軒並み出演し、飛躍の一年を印象づけた。
 石田は「今年はたくさんチャンスを頂きました。だからこそ来年が凄く重要だと思います。みんなで頑張りますし、引っ張っていけるように頑張ります」と意欲たっぷり。上昇気流に乗ったSTU。その先頭に立って音楽界へさらなる風を吹かせる。

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2022年12月24日のニュース