飯豊まりえ 3期目の「露伴」泉京香役 「みなさんの心にずっと残るように」

[ 2022年12月24日 08:30 ]

ドラマ「岸辺露伴は動かない」で泉京香を演じる飯豊まりえ(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】NHKのドラマ「岸辺露伴は動かない」第3期(26日後10・00、27日後10・00)に出演する俳優の飯豊まりえ(24)がインタビューに応じた。

 主人公の漫画家・岸辺露伴の担当編集者・泉京香役。2020年末に放送された第1期、昨年末の第2期に続いての芝居となった。

 「泉くんはポジティブで、ハートの強い女の子。露伴先生に敬意を抱きながらもきちんと意見が言えるところが彼女の魅力です。演じるに当たって渡辺一貴監督に『いつものテンションの50倍で』と言われて、1期の時はそのテンションをつかむまでに結構時間がかかりましたが、2期、3期は監督から任せていただいているように感じました。以前の泉くんは露伴先生のことを全く気にしていない感じでしたが、3期では露伴先生を担当編集者として支えていて、ちょっと頼もしくなっていました」

 露伴を演じるのは俳優の高橋一生(42)。3年連続の共演となり、今回も絶妙な掛け合いを見せる。

 「3年間に渡って一生さんとお芝居させていただけたのは、凄くぜいたくな時間でした。尊敬している俳優さんですし、ひとつの役を通してこんなに長い期間会話できるというのはなかなかない経験なので、今回の撮影も、かみ締めながら演じさせていただきました」

 今年はNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」にも出演。恋人と別れてパリに転勤する新聞記者・大野愛役は視聴者の好評を得た。

 「愛ちゃんは一歩下がって男性を立てるような女の子でありながら、心の強さがあって自分の夢を追い求めました。恋人の気持ちが自分以外の女性にあるにもかかわらず、隣にいるという状況にはもどかしい部分もありましたが、恋人の背中を押して自分は夢に向かって行くという、すがすがしい最後だったので 見てくださった方も何か感じていただけたらなと思って演じていました」

 泉京香は、その大野愛とは全く違うキャラクター。役者としての振り幅の大きさを感じさせる。

 「泉くんは明るい性格の役柄なので、自分自身の気持ちまで明るくなります。演じるのが楽しいです。中でも、露伴先生に家から追い出されるシーンは、泉くんがどれだけ長い時間、露伴先生から逃げられるか、どれだけ監督の一貴さんに笑っていただけるのか、そういうことを考えながらの撮影になって、とても楽しかったです」

 このシリーズが既に代表作のひとつになっている印象が強い。

 「街で『岸辺露伴がいちばん好きです』と声を掛けてもらえたりするのは、凄くうれしいことです。これからもこの作品が、みなさんの心にずっと残ることを願っています」

 明るい笑顔で語り続ける姿にシリーズへの自信がうかがうえた。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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2022年12月24日のニュース