デーブ・スペクター氏 テレ朝・玉川徹氏の発言「擁護するつもりはない」も「BPO案件ではないのでは?」

[ 2022年10月14日 20:47 ]

デーブ・スペクター氏
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 放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が14日、自身のツイッターを更新し、テレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)のコメンテーターで、事実に基づかない発言をして謹慎処分を受けた報道局社員の玉川徹氏について「玉川徹の擁護するつもりはないが、BPO(放送倫理・番組向上機構)案件ではないのでは? 」とツイートした。

 スペクター氏はさらに「発言の間違いに訂正も謝罪もあった。番組が意図的に作ったVTRではない。普段は重要な指摘をするBPOです。今回も放送法第4条が重要だと思います」と続けた。

 放送法第4条とは、「放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めるところによらなければならない」とし「一 公安及び善良な風俗を害しないこと。二 政治的に公平であること。三 報道は事実をまげないですること。四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」と記されている。

 玉川氏は9月28日の同番組で、安倍晋三元首相の国葬における菅義偉前首相の弔辞を「これこそが国葬の政治的意図」と表現。「僕は演出側の人間としてテレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」と広告代理店が関与していると主張した。翌日の番組内で「この発言は事実ではありませんでした。さらに、電通は全く関わっていないということが分かりました」と事実誤認を認めて謝罪したが、発言の影響は拡大。10日間の謹慎処分を受けた。復帰予定の19日放送回で謝罪し、自らの処遇について説明する見込みとなっている。だが、「放送法遵守を求める新・視聴者の会」が、BPOなどに審理入りなどを求める意向を示していると報じられている。

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2022年10月14日のニュース