加藤登紀子「満杯のエネルギーを取り戻して来年を迎えられるように」意気込み語る

[ 2022年10月3日 13:24 ]

「ほろ酔いコンサート2022」をPRする加藤登紀子
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 歌手・加藤登紀子(78)が3日、大阪市内で「ほろ酔いコンサート2022」の取材会に登場。ロシアのウクライナ侵攻を憂いながら「この一年を振り返って、満杯のエネルギーを取り戻して来年を迎えられるように」とライブへの意気込みを語った。

 1971年に東京でスタートして、出産での2度の休みを挟んで今年が50年目の開催。大阪でも45年目の開催となる。全国22都市で500回以上の公演を開催。今年も9都市で10公演を開く。コロナ禍の下、緊急事態宣言の合間に一昨年、昨年も開催。ただ、ファンが楽しみにしている樽酒の「ふるまい酒」は自粛。「今回もお土産酒にします」と加藤も残念そうにした。

 2022年は衝撃の年だった。中国北東部の満州ハルビン生まれの加藤。「日中国交50年、結婚して50年。いろんな時間の幅を感じた年」という位置づけだったが「その1年の中に(ロシアの)ウクライナ侵攻があった」と振り返り「家族がロシア料理店を経営していたこともあって、とても人ごとではない。身内の中での戦争という感じ」と心穏やかな1年ではなかった。

 そのウクライナ侵攻で故郷を追われた人への支援を目指して、5月にチャリティーアルバム「果てなき大地の上に」をリリース。売り上げは全額、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)を通じて寄付する。

 アルバムの7曲は、ジョン・レノンの「Imagine」や「花はどこへ行った」「百万本のバラ」などを収録。特に「Imagine」には「日本語の語りが入ってます。日本語訳はなかなか許諾が下りなかったけど、やっとです」と加藤も大喜びだ。

 11月2日には新曲「乾杯!/知床旅情(新録)」をリリース。11月3日に福岡・宗像ユリックスイベントホールでスタートする「ほろ酔いコンサート」でも披露する予定。他にも「お客様のリクエストから私が1人で弾き語りすることもやろうかと思ってます」。12月17日には大阪・梅田芸術劇場で、同26、27日は東京・ヒューリックホールで“50周年”を締めくくる。

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2022年10月3日のニュース