橋下徹氏 ウクライナのNATO加盟申請に「西側諸国が覚悟を決められるか…それが嫌だから武器だけ」

[ 2022年10月3日 10:18 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が3日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのプーチン大統領が9月30日、モスクワのクレムリンで上下両院議員らを前に演説し、ウクライナで制圧した東南部4州の併合を宣言したことに言及した。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は9月30日、米国主導の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)加盟を正式に申請すると表明。ウクライナ軍は10月1日、ロシア軍が制圧していた東部ドネツク州の要衝リマンを掌握したと発表した。

 橋下氏は「ロシアの軍事力がかなり弱ってること、それから併合が国際法上、違反であるということは、これはもうわれわれの立場からすれば当然、間違いない歴然たる事実なんですけど、ただですね、西側諸国は今までずっとウクライナに武器を供与していただけです。武器を供与してウクライナが戦況がよくなったとしても、ロシアからの再侵略、再攻撃のリスクは常に付きまとうわけですよね」と指摘。そして、「最終的にウクライナの安全を保障するためには西側諸国、特に米国、英国、フランス、ドイツなどの大国がウクライナの安全を保障するしかないと僕は思っていますから」と持論を展開した。

 そのうえで「さあこれNATOの加盟申請をやってですね、そこまで西側諸国が覚悟を決められるかですよね。そういう形でウクライナの安全を保障する、集団的安全保障の仲間に入れるということになると、ロシアと全面対決する可能性になるわけですから。僕はこれはずっと一貫して言っていることなんですけど、最終的には西側諸国とロシアが政治的に解決するしかないと僕は思う」とし、「ただこのNATOの加盟申請で、たぶんそれが嫌だから拒絶して武器だけずっと送り続けるわけでしょ。僕はそれは違うと思うんですけどねえ」と自身の考えを述べた。そして、「武力で解決するのか、もちろんこれはウクライナには戦況をよくしてもらいたいんだけれども、でも最後ウクライナの安全を保障するのは、僕は政治的な安全保障しかないと思っています」と強調した。

続きを表示

2022年10月3日のニュース