中村逸郎教授 ウクライナの東部要衝奪還、ロシア軍敗走に「プーチン大統領が最後に使える手というのは」

[ 2022年10月3日 09:10 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎名誉教授が3日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にVTR出演。ウクライナ軍が1日、ロシア軍が制圧していた東部ドネツク州の要衝リマンを掌握したと発表したことに言及した。

 同州を含む東南部4州の併合を宣言したばかりのロシアにとって大きな痛手。部隊派遣で侵攻を支える南部チェチェン共和国のカディロフ首長は1日、敗走を認めた上で、戦線付近に戒厳令を出し、小型核兵器を使って防衛を強化すべきだと通信アプリに投稿した。ロシアのプーチン大統領が掲げる東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)全域制圧の軍事目標は遠のき、9月30日に4州併合を宣言したプーチン氏は、核戦力を含む「あらゆる手段」で領土を守ると警告している。

 中村氏は「プーチン大統領が最後に使える手というのは、もはやロシア兵が当てにできないので、より強い兵器でもってウクライナ軍を攻撃していく。その中でも最も懸念されるのは戦術核を使った巻き返しということが懸念されています」と自身の見解を述べた。

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2022年10月3日のニュース