山田洋次監督 90作目で“6作目タッグ”吉永小百合&大泉洋と最強トリオ完成 「母」3部作の集大成

[ 2022年10月3日 05:00 ]

90本目となる最新作が「こんにちは、母さん」に決まった山田洋次監督
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 山田洋次監督(91)の90本目となる最新作が吉永小百合(77)主演の「こんにちは、母さん」に決まった。山田監督と吉永にとっては「母べえ」(2008年)、「母と暮せば」(15年)に続く「母」3部作の集大成となる一編。初共演の大泉洋(49)が息子役を演じ、感動の物語を紡ぐ。

 「母と暮せば」以来、公開年で言えば8年ぶり6作目となる山田監督と吉永のタッグ。これに、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の演技も評判を呼んだ大泉が加わって、最強トリオが完成した。

 劇作家で演出家の永井愛さん(70)の戯曲が原作。01年と04年に新国立劇場(東京都渋谷区)で上演され、07年にはNHK「土曜ドラマ」枠で放送された作品を現代の東京の下町「向島」を舞台にして映画化する。

 大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家でもさまざまな問題に頭を悩ませる息子(大泉)が、久しぶりに実家を訪れると母親(吉永)がなぜか生き生きとしている。どうやら恋でもしているようで…。

 加藤治子さんと平田満(68)が主演した01年の舞台を見て映画化の検討に入った山田監督は、20年の時を経て吉永にオファー。「江戸以来の古い町に暮らす人々やここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンに克明に写し取り、描き出したい」と意欲満々。

 山田学校への再入学に背筋を伸ばす吉永は、初共演の大泉について「明るくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています。素敵な親子になりたい…なります!」と気合十分だ。大泉も「正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑い)。しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております」と張り切っている。おかしくもせつない家族の物語。既に撮影は始まり、23年9月1日に公開される。

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