藤井王位 豊島九段との第4局1日目は午後に6手しか進まず 43手目に藤井が王の頭上で銀をぶつけ開戦

[ 2022年8月24日 18:37 ]

藤井聡太王位(左)に豊島将之九段が挑む王位戦第4局(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋聖含めて5冠=に豊島将之九段(32)が挑む第63期王位戦第4局は24日、徳島市の料亭「渭水園」で1日目が始まり午後6時2分、後手豊島が56手目を封じて1日目が終了した。持ち時間8時間のうち、藤井が3時間25分、豊島が4時間4分消費した。

 戦型は第1局から4局連続の角換わり腰掛け銀に進んだ。両者、事前研究の範囲では時間消費を抑えながら指し進め、研究を外れたところから時間を投入するスタイルを貫く。

 昼食休憩前、藤井が5筋に腰掛けた銀を豊島銀にぶつけ、交換を迫った。中住まいの王の頭上でいきなり挑んだ戦い。この開戦の合図以降、指し手が進まなくなる。

 特に1時間の昼食休憩を挟んで藤井が51手目に1時間14分考えると、豊島が46分、50分と連続長考。これに藤井がまた1時間考えて、1日目を終了した。1時半に昼食休憩が明けてからの午後の対局は結局、封じ手を含めて6手しか進まなかった。

 封じ手の局面は交換し合った角銀を藤井はそのまま駒台に、豊島は角を自陣に放って3段目に上がった藤井王のコビンをにらんでいる。藤井が3連覇へ王手の3勝目か、豊島が2勝2敗のタイか。2日目は25日午前9時、同所で指し継がれる。

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