若狭勝弁護士 旧統一教会の名称変更、文化庁の説明に私見「間違っている…もっと奥深く説明する必要が」

[ 2022年8月24日 13:29 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が24日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。2015年の行われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の名称変更について言及した。

 名称を変更したことについて追及する野党の合同ヒアリングが18日、国会内であり、文化庁宗務課の担当者は宗教法人法の審査基準について説明。宗教法人として新しく認証する場合は「布教方法に、社会的に相当と認められる範囲を逸脱した詐欺的、脅迫的手段を用いていないかの調査を行う」と定められている一方、名称を含む変更の場合は「宗教法人法の根拠となる条文が違う」として、詐欺的な行為をしているかの確認などは求められていない現状を明らかにした。

 倉田大誠アナウンサーが「文化庁は名称変更の理由、答えを出さなかった。この点についてどう思われますか?」と聞くと、若狭氏は「これまで文化庁は名称変更については形式上の要件が満たされているので受理せざるを得なかった、認証せざるを得なかったという説明をしているんですが、これは私は間違っていると思う」と自身の考えを述べた。

 そして、例として悪魔ちゃん命名騒動を挙げ、「裁判の判決の中で、子供の名前は常用漢字をつけて届け出れば本当は受理せざるを得ないんですが、しかし、その親の命名権が権利の乱用となる場合は、受理しなくてもいいという判決が出ている」とし、「今回のポイントは統一教会の名前というのが過去の不正を隠すために名称変更したということであれば、名称変更の権利を乱用するものだからって、役所の方はすぐに受理しなくてもいい。だから当たり前のように形式上の要件があるから受理して、名前変更を認証せざるを得ないという確定的な話ではないんです」と持論を展開した。

 そのうえで「もっと奥深く、どうしてずっと名称変更されなかったのに、急に名称変更されるようになったのかということを、文化庁はもっと奥深く説明する必要があって、単に形式上の要件があるから受理せざるを得ない、名称変更せざるを得ないという説明だけでは全く足りないと思います」とし、「文化庁は、少なくとも受理せざるを得ないという机上の論理だけで言ってたら隠ぺいしてるって見方がされやすくなると思います」と話した。

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2022年8月24日のニュース