ウクライナ侵攻半年 専門家はさらなる長期化を予測「3年、5年続いてもおかしくはない」

[ 2022年8月24日 16:09 ]

日本テレビ社屋
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 国際安全保障などに詳しい防衛研究所・防衛政策研究室長の高橋杉雄氏が、24日放送の日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にVTR出演し、ロシアによるウクライナ侵攻から半年での戦況を解説した。

 24日は侵攻からちょうど半年の節目に当たり、ウクライナにとってはくしくもロシアからの独立記念日だが、今もロシア軍による攻撃は続いている。ゼレンスキー大統領は、記念日を狙ったロシアの大規模攻撃に警戒を呼びかけている。

 高橋氏は、ロシア軍が現在、東部ドンバス、南部クリミア、ヘルソンなどを占領しており、「ウクライナの国土の約2割から3割近くを占領しています」と説明した。日本の国土全体に当てはめてみると、沖縄、九州、四国、広島が占領された状態に近いといい、「そう考えると今、ウクライナ国民が戦おうとしているのは理解はできると、私は思います」と話した。

 現在の攻防は東部から南部に移りつつあり、ウクライナ軍は14年からロシアが実効支配するクリミア半島の奪還を目指している。今後の戦いについて高橋氏は「普通に3年とか5年とか続いてもおかしくはない」と長期化の可能性を指摘。その上で「唯一、例外があるとすれば、プーチン大統領がどこかで心変わりする。あるいは、ロシアで政変が起こって、ロシアという国の性格が変わり、この戦争をやめると判断した時。そうすれば、その瞬間に戦争が終わります」とし、「それがない限り、年単位での長期戦になる可能性が高い」と見通しを語った。

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2022年8月24日のニュース