藤井貴彦アナ ロシア、ウクライナの主張食い違いで私見「判断材料を多くの中から選び出すことが大切」

[ 2022年4月6日 17:17 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビ藤井貴彦アナウンサー(50)が6日、キャスターを務める同局系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、ロシアとウクライナの戦況をめぐる主張の大きな食い違いについて私見を語った。

 ウクライナ国防省は、首都キーウ(キエフ)近郊ブチャでロシア軍による民間人の大量虐殺があったと発表。ゼレンスキー大統領は「ウクライナでは第2次世界大戦以来、最もひどい戦争犯罪が起きている」などと、ロシアを強く非難した。これにロシア側は「ブチャがロシア軍の支配下にあった間、1人の民間人もいかなる暴力も受けていない」と主張。報道についてはフェイクニュースと反論した。

 藤井アナは「どちらかが本当のことを言っていないんだと思います。意見が真っ向から対立しているから」と話し、「その判断材料を多くの中から選び出すことが私たちには大切で、その判断材料をねつ造したり、曲げて伝えてはならないということですね」とした。

 フェイクニュースをめぐる混乱として、番組ではマリウポリの病院に入院していた女性の発言について取り上げた。当時妊娠中だった女性は、攻撃を受けて病院から避難し、翌日に無事に出産した。当初はAP通信の取材に攻撃の状況について説明していたが、後日、ロシア系メディアの取材に対し「空爆はなかった。外にいた人も(空爆の音を)誰も聞いていないと答えました」と、自身の発言を翻した。さらにAP通信の取材は無理やり撮影されたなどと主張したが、AP通信は後日、取材は同意の上であったと反論した。

 女性の主張の変化について、藤井アナは「断定的なことは言えないですけど、あの場所がどこだったのかで発言の内容は変わってくるんだと思います」とコメント。「何か事情があるのであれば、表情も変わってくるでしょうし、映像からしか私たちは判断できないので、これが判断を鈍らせる、間違えさせる、誤らせる、ここがみんな混乱しているところですよね」と、もどかしさを口にした。

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2022年4月6日のニュース