中村逸郎氏 ロシア軍“大量虐殺”情報に「停戦交渉をやるたびにこういった虐殺が…どうも納得できない」

[ 2022年4月5日 16:19 ]

 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が5日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演。ロシアの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領は、首都・キーウ(キエフ)周辺で、多くの市民が殺害されたことについて「大量虐殺だ」とロシアを非難したことに言及した。

 人口約3万7000人のブチャだけで280人の遺体を集団埋葬したとフェドルク市長が2日明らかにした。14歳の子どもも殺害されたという。路上では平服姿の市民の遺体が多数散らばっているのが確認された。ゼレンスキー大統領はキーウ周辺の惨状を「ジェノサイド(大量虐殺)だ」と非難し「後ろ手に縛られて殺害された人や拷問を受けた子どももいた」と訴えた。

 一方、ロシア国防省は、殺害されたとする市民の映像について「死後硬直が見られず、ウクライナ側が西側メディア用に制作したもの」と主張した。中村氏は「ブチャという町全体が潰されてしまっているというのはほんとに悲劇でして。私が思ったのは、停戦交渉やってきたわけですよね、これまで。停戦交渉をやるたびにこういった虐殺が行われてきているっていう、どうも私は納得できないんですね。何か、停戦交渉をすればするほど、こういった虐殺、攻撃が拡大している、強くなっていると。そこら辺の整合性が取れないこの動きっていうのはどう見ていくのかってところです」と自身の受け止めを述べた。

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2022年4月5日のニュース