徳光和夫アナ 高梨沙羅のスーツ規定違反に疑問「恣意的な要素が入り込む余地が否定しきれない」

[ 2022年2月12日 12:32 ]

フリーアナウンサーの徳光和夫
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 フリーアナウンサーの徳光和夫(80)が12日、ニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(土曜前5・00)に生出演。7日に行われたノルディックスキー・ジャンプの混合団体で、日本の高梨沙羅(25)=クラレ=ら4チーム計5選手がスーツの規定違反で失格したことに言及した。

 高梨は7日に行われた競技で、1回目のジャンプで103メートルの大ジャンプを見せたものの、規定違反で記録なしに。太もも周りのスーツが約2センチ大きかったことが理由だった。2回目は98・5メートルを飛び、追い上げたものの、日本は4位でメダルには届かなかった。高梨はインスタで「今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした」などと謝罪の言葉をつづった。

 徳光アナは「高梨選手の本当にうずくまって涙している姿、インスタグラムでの発言」と切り出し、「読みようによっては現役引退を感じさせるような言葉でドキッとさせられた」。アシスタントでフリーの石川みゆきアナも「ちょっと心配になる文面」と続けた。

 今回違反となったスーツはチームで用意したものであり、2日前の女子ノーマルヒルで着用したものと同じもの。これについても徳光アナは「高梨選手自身は何の過失もないわけで、でも、自身の責任を感じてしまうのが高梨選手だと思う。その強すぎる責任感はワールドカップで誰も到達していない61勝ですよ。今回出場している選手の中で世界で最も有名なアスリートは高梨沙羅選手だと思う。世界を相手に戦い続けている」としたうえで「この検査方法に疑問が寄せられていることは事実」と語った。

 「本来、オリンピックは選手ファーストでなければいけないんだけど、今回のジャンプ競技に関して計測者ファーストみたいなことがあるんじゃないか。検査そのものは公衆の面前で行われているわけじゃないので、何らかの恣意的な要素が入り込む余地が否定しきれないってい言うのも事実じゃないかと思えてならない」と指摘。「いずれにしてもFISの検査を通じて、選手の人生を変えてしまうほどの権限をこの組織は持っている。そうであるなら、二度とこのような後味を残さないためにも、検査基準と手法について検査員の個人差が出ないものに変えていく必要があるんじゃないかと思えてならない」と訴えた。

 さらに「とにかく高梨選手の気持ちが落ち着いて、再び私たちに雄姿を見せる決断をしていることを願ってやまない」と、高梨にエールを送った。

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2022年2月12日のニュース